間違った認識で原発を貶め、再生可能エネルギーを過大評価するな
首相の原発新増設への方針転換表明に強く抗議し、撤回を求める。
— 志位和夫 (@shiikazuo) August 25, 2022
福島では大事故がなお続き、多くの方々が故郷を追われ苦しい避難生活を強いられている。福島の現実を、福島の教訓を忘れたのか?
再エネの大規模普及にとっても原発が最大の障害となっている事実をどう考えるのか?#原発ゼロの日本を
福島の現実を、福島の教訓を忘れたのか?
志位和夫氏の言う「福島の教訓」とは何か?、正しく理解しているのか?が問題だ。
事故の事実と福島の教訓を正しく言うと、
福島第一原子力発電所は原子炉建屋が津波により浸水し、地下に設置していた非常用発電機やバッテリー等の外部電源を喪失したことで、原子炉の冷却ができなくなり事故に至った。
福島第一原子力発電所から10kmほどしか離れていない福島第二原子力発電所も同じように津波の被害を受け、原子炉建屋にも浸水したが、非常用発電機などの外部電源を喪失しなかったため事故には至らなかった。
宮城県の女川原子力発電所も津波が原子炉建屋を襲ったが、やはり、外部電源を喪失しなかったため事故には至らなかった。
つまり、福島の教訓のひとつとして、浸水被害を受けやすい地下に非常用発電機等の外部電源設備を設けてはならないということ。
同じように地震の揺れを受け、同じように津波が原子炉建屋を襲ったにもかかわらず、すぐ隣の福島第二原子力発電所や女川原子力発電所が事故に至らなかったのは、冷却用の外部電源を喪失しなかったからだ。
外部電源の喪失さえ無ければ事故に至らないことを、福島第二原子力発電所と女川原子力発電所が証明している。
詳しくはこちら
東京電力ホールディングス 「福島第一原子力発電所事故の経過と教訓」
そしてもう一つ、東日本大震災の数年前に当初の想定以上の津波の危険性が指摘されたが、その際に即座に地下にあった非常用発電機等を浸水しない場所に移設していれば、福島第一原子力発電所も福島第二原発や女川原発と同様に事故に至らずに済んだ可能性が高い。
もう一つ福島の教訓をあげるとすれば、「危険性を指摘されたら、その都度、即対応すること。」だろう。
再エネの大規模普及にとっても原発が最大の障害
再エネとは、太陽光発電や風力発電のことかな?
大規模に普及させるつもり?
狭い日本の国土のどこに?
まさか、そこらじゅうの山林を切り倒しとか?、そこらじゅうの田畑の上とか?、そこらじゅうの景観を蔑ろにしてとか?
そんなに再エネを大規模に普及させたいのなら、脱火力発電、脱原子力発電のために、どれだけの山林を失い、どれだけの土砂災害が見込まれ、どれだけの田畑の生産性を低下させ、どれだけ景観を損ね、今後の気候変動による悪影響がどれほどで、天候の悪い極寒の日でも電力を提供し続けられるかどうかなど、すべてを見積もって国民に提示すればよかろう。
それを国民が見て、「あぁ、この程度ならOK!」と思えば普及するのでは?
自分たちが何の努力もせずに、原子力発電だけを不当に貶めて再エネを普及させようなどとは、実に甘い考えなうえに、実に甘い見通ししかしていないことがよくわかる。
共産党の志位和夫氏こそ、再エネ普及により想定される事実をどう考えるのか?
教えて!共産党の志位和夫さん!
●福島第一原発と同じように地震の揺れを受け、同じように建屋が津波を被った福島第二原発や女川原発は、なぜ、事故に至らなかったの?
●脱火力発電、脱原子力発電のためには、日本の山林や田畑がどれほど失われるの?
●山林を切り崩して大規模太陽光発電をしても、近年の大雨や今後さらに気候が悪化しても土砂災害などは発生しないの?
●そもそも、真冬は太陽が出ないとより寒くなり電力の需要が夏以上に高まるけど、太陽光発電と風力発電などの再エネだけで大丈夫なの?
これらに答えられないなら、無責任に、「原発新増設への方針転換表明に強く抗議し、撤回を求める。」なんてことはやめましょう!
国民の命にかかわることだ!
もっと正しく現実を見て、これから生まれてくる国民の命にまで責任を持て!!
ちなみに、私は再エネ大賛成ではないのはもちろん、原発大賛成でもない。
いい加減、半世紀以上前の技術に頼り続けるのではなく、原発に変わるより安全で効率の良い発電技術開発に向けて動くべきと考えている。
現状、それが出来ていないのだから原発に頼るほかない。
太陽光発電や風力発電は環境を破壊しない範囲でちょこちょこやればよろしい!
環境を破壊、景観を破壊してまでやるほどの代物ではない。
年々悪化している気象状況に耐えられるのか?、どのような気象状況でも発電し続けられるのか?
その保証が無い限り、再エネより原発、原発より新たな発電技術開発だ。