「愛」だの「命」だのという言葉を使っていても何だか軽く感じられるのは主張のせいだろうか?
国際政治学者が国家を動かすわけじゃない。完全な勘違い。その国際秩序及び日本の政策への破滅的な影響というものが具体的にどのようなものか、愛する家族を失った人、今沖縄戦と同じような壮絶な苦しみの中で呻いている人、今すぐに命を絶つことになる人などが納得する説明をせよ。 https://t.co/9N6ClwGQ5J
— 橋下徹 (@hashimoto_lo) April 1, 2022
「国際政治学者が国家を動かすわけじゃない。」
それとともに、「橋下徹が国家を動かすわけでもない!」ということもわかっているの?と問いたいくらいだ。
政治的妥結、政治的解決などと、政治的云々が多い橋下徹氏に、「何が国家を動かすのか?」と質問したら、「政治が国家を動かす」などと答えるような気がしてならない。
「完全な勘違い。」
それは、橋下徹氏もしている。
「NATOの東方拡大がウクライナ侵攻の原因」だと考えているのなら、完全な勘違いだ。
既にウクライナはNATO加盟を断念し、NATOの東方拡大はウクライナ以西で止まったというのに、なぜ、ロシアは停戦し撤退しないのか?
誰もが納得する説明をせよ!
「その国際秩序及び日本の政策への破滅的な影響というものが具体的にどのようなものか、愛する家族を失った人、今沖縄戦と同じような壮絶な苦しみの中で呻いている人、今すぐに命を絶つことになる人などが納得する説明をせよ。」
国際秩序が破滅しロシアの行いが正しいとなれば、「愛する家族を失った人、今沖縄戦と同じような壮絶な苦しみの中で呻いている人、今すぐに命を絶つことになる人などが」今後も増え続けるということだよ!
そんなこともわからんのか?
そんなこともわからんで、「愛する家族を失った人」、「今沖縄戦と同じような壮絶な苦しみの中で呻いている人」、「今すぐに命を絶つことになる人」などと、さも、私はそういう人たちのことを第一に思っているのですよみたいに言っているわけ?
上っ面だけの「政治的妥結」とやらで、解決したかのように見せかけたところで、2014年のクリミア侵攻の8年後に今が起きているように、今後も懲りずに同じことが繰り返されるということ。
2014年のロシアの横暴でしかないクリミア侵攻の際に、中途半端な「政治的妥結」ではなく、武力でどうにかしようとしたロシアに対して徹底した制裁を加え、ロシアが後悔するにまで至っていれば、2022年のウクライナ侵攻は無かっただろう。ではなく、無かったと断言しても過言ではない。
そう言えば、
橋下徹氏はクリミア侵攻後のミンスク合意をウクライナ側が破ったことで今回に至っているような発言もしていたが、これもロシアが捏造した上っ面だけのものであり、ウクライナ側が合意を破ったとされる事実はなく、ロシアが操る親露派武装組織側が破ったという事実しかない。
「愛する家族を失った人」、「今沖縄戦と同じような壮絶な苦しみの中で呻いている人」、「今すぐに命を絶つことになる人」などと、「愛」だの「命」だのという言葉を使いどれだけ並べ立てたところで、まったく重みを感じない、思いがあるように受け取れない。
それは、橋下徹氏が、被害者であるウクライナという国のこと、ウクライナという国の国民のこと、ウクライナ国民の祖国に対する思いや精神をどれほど深く理解しているのか疑わしい主張ばかりをしているからだろう。
そんな橋下徹氏は、自身の主張をウクライナ人が納得できるよう説明できるだろうか?
あれ?誰かに似ていません?
他人に厳しく、自分には甘い。