平和ボケの日本人の考えをウクライナの人達に押し付ける行為も侵略に等しい
テリー伊藤氏とウクライナの方のやり取りを知り呆れるばかりだし、申し訳なく思います。
livedoor NEWS 「『ウクライナ勝てませんよ』『無駄死にしてほしくない』 テリー伊藤がウクライナ人に発言...口論に」
オクサーナさんには、ウクライナの人々は「祖国を守らなければ」という気持ちだけでなく「全世界のために」という覚悟を持って戦っているとした。
武力で他者を支配することなどあってはならない、許してはいけない、それはウクライナだけの問題ではなく世界のどの国においてもという思いだろう。
これに対しテリー伊藤氏は、
「聞きたいんですけども、もちろん祖国のため、世界のためってお話ししてくれたんですけど、命ということがありますよね。(中略)民間人の死者がどんどん増えていくってことが現実になっていく時、私はそれは一番いけないことだと思うんですよね。」
という考えを示したうえで、
「この戦争は5年10年20年と続きます。ですから今は、国民は一度安全な場所に移動してもう一度立て直す、という考え方はどうなんでしょうか」と問いかけた。
誰が「この戦争は5年、10年、20年と続きます」と決めた?
戦争で消耗しつつ経済制裁を受けた状態でロシア経済は1年ももたない、半年もどうか、私個人は3か月もどうかと思っている。
真偽は不確かだが、先日、漏れ出たロシアの内部文書には、「このままだとロシア経済は6月までもたない」という内容も書かれていた。
ロシアの今の経済力、軍の装備から考えて、年単位の戦争など維持できない。
一度安全な場所に移動し奪われた後、もう一度取り戻して建て直せる保証はあるの?
75年以上、プーチン大統領ではない時代でも北方領土を取り戻せていない日本人が、ロシアに奪われたものを取り戻し建て直せ?
世界から笑われるだけだ。
「島一つロシアから取り戻せていない日本人がよく言えたものだ(笑)」と。
その後、
オクサーナさんは「みなさんが分かってないのは、ウクライナ人が抵抗していなかったら、ウクライナという国がなくなります」と述べた。するとテリーさんは、「それは分かりますよ。じゃあ抵抗して、たぶん今リアルな状況だと、ウクライナは勝てませんよ」「今この状態で、ウクライナの人がロシアのプーチンの無駄死にしてほしくないんですよ」と切り込んだ。
「ウクライナは勝てませんよ」などと決めつけるその根拠は何なのか?
テリー伊藤氏は軍事の専門家だったの?
軍事の専門家ですらキーウは2日で陥落するなどと言っていたが大間違いだった。そもそも、軍事の勝敗がすべてにおいての勝敗にはならない。
「ウクライナの人がロシアのプーチンの無駄死に」だと?
武力による勝負によって事が決まるなんてことを許さないためにウクライナ国民は一丸となって戦っているであろうに、その思いを無駄だと決めつけるテリー伊藤氏。
恥辱を受け続けようが、虐待を受け続けようが、自由や権利を奪われようが、命さえあればOK!命を失ったらゲームオーバー!
みたいな考えでしょうかね。
「命」が大切なのは当然だが、生物学的に生きている「命」と精神とともに生きている「命」の違いが分かっていないのでは?
日本人の死に対する考えはこれが普通なのでしょうか?
命を失っても、その人の思い、意志、信念などは残り続けるもので、まるでゲームのようにスイッチを切ればそれで終わるというものではない、という考え方もあるだろう。
祖国に対する思いや、命や死に対する考えが異なることもあろう。
何をどう思い、どう考えるのが正しいのかなんて、神も仏も答えられないかもしれないのに、他者に自身の考え方を押し付けるような主張はどうなのか?
さらに、テリー伊藤氏は、
「現実問題として日本も(戦力などを)出せない、中国は当然出さない、アメリカだって第3次世界大戦は絶対にしないとバイデン大統領は言っている」「経済的な制裁はするけど、武力的なことはしないと思うんですよ」との考え。
対してオクサーナさんが「武力的なことはしなくていいです。経済的なことをすればいいじゃないですか」と応じると、
テリーさんは「経済制裁は効いてくるのが5年10年後ですよ」「経済制裁をしたからと言って、プーチンが逆に尻尾巻いて逃げますか? 経済制裁をすればするほど彼は逆にウクライナを攻めてきます」と主張した。
「経済制裁は効いてくるのが5年10年後」?
テリー伊藤氏はいつから経済の専門家になったのか?
これだけの経済制裁を受けつつ5年10年も経済を維持できるほどの経済大国でしたっけ?ロシアは。
根拠も不明で非現実的。
「経済制裁をすればするほど逆にウクライナを攻めてきます」?だからロシアに従えと?
経済も軍事もまったく考慮していない安易な発想。
「金も無いのにどうやって戦車作るんだよ!」という小学生のような突っ込みで十分なくらい考えが浅い。
何も、プーチンが尻尾巻いて逃げなくても、プーチンが自身で掘った墓穴にロシア国内の誰かが後ろから蹴落としてもいい。
なぜ、「プーチンがどうするか?」の一択しかないのか?
思考が偏っているうえに、凝り固まっており、ロシア側にとってありがたいご指摘ばかり。
ウクライナ側にとってはまるで参考にならない意見だろう。
精神を無視した「命」を持ち出し、さも、皆さんの命が心配ですと言いつつも、その後のウクライナがどうなるのかまでは考えが浅はかで無責任。
これでは単なる偽善で、欺瞞の極み、というか超お花畑。
現に、この場においてウクライナ人のオクサーナさんが、テリー伊藤氏の意見には賛同できずお断りですと結論を出している。
そこで私からの提案!(どこかの野党のように批判ばかりで提案が無いのはダメなので)
ウクライナの人が「それは嫌だ、お断りだ!」と主張しているのに、これ以上、ウクライナの人たちに執拗に主張し続けるのは迷惑だし、まるで怪しい宗教の勧誘のようでもあるし、主権侵害にもなるので、ウクライナの人たちにではなく、空に向かって主張し続けてみてはどうか?
それと、モルドバ共和国やジョージア国について勉強してみてはどうか?