フジテレビ「日曜報道 THE PRIME」での櫻井よしこ氏との討論
櫻井よしこ「例えば、日本が中国に攻め込まれ、私達が”最後まで戦う”という時に他の国に『妥協しなさい』と言われたらどうか」
— ピーチ太郎2nd (@PeachTjapan2) March 12, 2022
橋下徹「安全を守る為に政治的な妥結もある」
櫻「ウクライナは絶対に領土を譲らず、ロシアは絶対に欲しい。現実的にどんな妥協するのか」
橋「………」
ノープラン😩 pic.twitter.com/6ja3lV4G4Z
一貫して、NATOや西側諸国が前面に立ってロシアと協議して妥結しろと主張する橋下徹氏。
ウクライナは主権も国土も譲らず、それらを守るために戦うことを表明している。
ロシアはウクライナの中立化、非武装化、クリミア半島とウクライナ東部のロシア支配の承認を要求し、一切の妥協はしないと主張し続けている。
NATOとロシアで協議したとして、NATOがウクライナの加盟を承認しないかわりに、ロシアはこれ以上の侵攻をやめるという「妥結」ができるのだろうか?
ロシアはウクライナの非武装化、クリミア半島、ウクライナ東部も諦めてくれるのだろうか?
それとも、ウクライナがNATO加盟を断念し中立化し、非武装化し、クリミア半島とウクライナ東部を正式にロシアに手渡せば、ロシアは侵攻をやめ、未来永劫、ウクライナへの武力侵攻は行わないのだろうか?
日ソ不可侵条約を破り、ジュネーブ条約も破り、国際的な取り決めを平気で守らないロシアと「妥結」したとして、その「妥結」の取り決めを守るのだろうか?
「妥結」の取り決めを守らせるように国際社会の政治力で仕組みでも作れと橋下徹氏は言いそうだが、その仕組みであるはずの国際連合でさえ機能せず、条約を平気で破るロシアを相手に何をどう守らせればいいのか?
結局、理想論だけを主張するばかりで、具体的、現実的な方法については語れない橋下徹氏。
欺瞞の極み、というか超お花畑。
櫻井よしこ氏の問いに何も答えられずに終えた後の憂さ晴らし?
これが現実の戦地・政治をリアルに感じ取ることのできない学者の思考・感覚。このゼレンスキー英議会演説の肝は「飛行禁止区域設定」の訴え。悲惨な多くの死を生み、目の前に死が迫っている者たちの切実な訴え。ここに応えることなく、その他の文学的表現に拍手喝采とは欺瞞の極み、というか超お花畑。 https://t.co/eJOAChTdOQ
— 橋下徹 (@hashimoto_lo) March 13, 2022
国際政治学者の篠田英朗氏のツイートを取り上げて、「これが現実の戦地・政治をリアルに感じ取ることのできない学者」などとレッテルを貼って猛批判。
まるで憂さを晴らすかのように。
篠田英朗氏のことをろくに知らずに勝手なレッテル貼りをしたのなら、先日あった「まるでヒトラーのよう」という一件と同じことをしているようなもの。
誹謗中傷と言っても過言ではない。
で、この篠田英朗氏は・・・
カンボジアPKO以降、アジアやアフリカなどで多くの紛争・平和構築の現場を経験し、実際に現場で活動に従事する人たちを対象に平和構築の実務のトレーニングプログラムを主宰する人に対して、「現実の戦地・政治をリアルに感じ取」れないって、元市長はどんな経験をしてきたのだろう? pic.twitter.com/STiAzBgQ5s
— nobu akiyama (@nobu_akiyama) March 13, 2022
どうやら、橋下徹氏よりも遥かに紛争地域での経験がありそうですが?
現場に行ったこともない橋下徹氏が篠田英朗氏に対して、「これが現実の戦地・政治をリアルに感じ取ることのできない学者」などとレッテルを貼るのは大間違いでは?
やはり、櫻井よしこ氏との討論で冷静さを失い、憂さ晴らしのような批判をしてしまったのだろうか?
どう考えても、紛争の現場を知っているのは篠田英朗氏の方だろうに。
実に失礼なレッテル貼りと頓珍漢な批判だ。
紛争の現場を知らず、ウクライナにとって不利な譲歩にしかならない「妥結」をすすめ、その「妥結」後のウクライナがどうなるのかまでは触れない無責任なコメンテーターであることに気付かない者こそ、よほどお花畑な思考でしょうよ!
「妥結」をすすめるなら、その「妥結」後のウクライナがどうなるのかまで主張してみるがいい。
それが「妥結」をすすめる者の責任でもあろう。
多くの人はその責任の重大さをわかっているからこそ、安易に「妥結」せよとは言えず、悩み苦しんでいるのだ。