NHK NWES WEB 「バッハ会長 広島訪問 警備費379万円余 広島県と市で折半し負担」

 

 

この記事の内容は、「県や市が数年前から要望していたバッハ氏の広島訪問の費用を広島県と市で折半して負担。」というもの。

 

普通に考えれば、「まぁ、そうだろうね。」というもの。

 

わざわざ報じるのもどうなの?という出来事。

 

 

 

間違いなく中国新聞にも書いてある。

中国新聞 「広島県、要望全て実現を評価 バッハ会長広島訪問、知事と副市長が出迎え」

 

 

 

中国新聞の7月16日の記事を読むと、「五輪を通じて世界に発信されるのを期待」とある。

 

「五輪を通じて世界に発信されるのを期待」して、来てくれ来てくれと誘っておいて、訪問したら、「費用は自分で払ってね。」という方が礼儀がなっていないだろう。

 

 

 

ところが、これに反発している連中が存在している。

 

 

上っ面だけを見て批判する浅はかな連中は、「バッハ広島に来るな!」、「どこが平和の祭典だ?被爆地を利用するな!」などと訴えているが、「五輪を通じて世界に発信されるのを期待」してバッハ会長の訪問を依頼したのは広島県と広島市だ。

 

実態は、バッハ会長やIOCが被爆地を利用したのではなく、「五輪を通じて世界に発信されるのを期待」した広島県と広島市がバッハ会長やIOC、五輪を利用したものだろう。

 

「五輪を通じて世界に発信されるのを期待」してバッハ会長を利用しておいて、バッハ会長をまるで泥棒かのように罵るのは無礼極まりない。

 

日本国民の一人として恥ずかしいし、大変申し訳ないことをしてしまったと思う。

 

 

 

そして、広島市民も地元の事なのに事の実態を知らず上っ面だけを見て、

 

 

「こっちで来て欲しいと言ったわけじゃないから、こっちでお金を払う必要性はない」

 

「日本はIOCの言いなりになっているような気がする」

 

「勝手に来て勝手に挨拶してっていう感じなので、なんで広島がこの人の費用を負担する必要があるのかなと疑問」

 

地元の事を知らないで上っ面だけを見て意気揚々と「正論!」かのように批判している市民たち。

 

よくわからないならインタビューを断るのが筋だ!

 

後で恥をかくのは自分だ。

 

ただ、「こっちで来て欲しいと言ったわけじゃないから、こっちでお金を払う必要性はない」ということは、裏を返せば、「こっちで来て欲しいと言ったのなら、こっちでお金を払う必要がある」ということだろうから、事の実態を知らなかっただけで礼儀は弁えている人なのだろう。

 

となると、問題は、広島県・市が招いたバッハ氏の訪問費用が広島県と市で払われることを問題視したフジテレビ側の思考回路と一般常識の無さだろう。

 

事の経緯を調べず、知らずして単純に、「バッハ氏の訪問費用を広島県や市が払うのはどうなの?」と考え、中途半端な状態で問題視して報じてしまった、ほぼ誤報だ!

 

 

 

この件、「五輪を通じて世界に発信されるのを期待」して広島県と広島市が2年以上も前からバッハ会長の広島訪問をIOCに働きかけていて、それが7月16日に実現。

 

広島県と広島市が五輪を利用しておいて費用はIOCにと考えること自体どうなのか?

 

直接五輪とは関係の無い広島県と広島市の要望にIOCとバッハ会長が応え、その費用までもIOCが支払ったとしたら、五輪のための費用を無関係な広島県と広島市が五輪以外の理由で流用したことになる。

 

「いやいや、世界平和のためだからいいだろう」って?

 

その考え方、コロナ交付金で巨大なイカのモニュメントを作った自治体があったが、それと似たようなものだ。

 

「いやいや、これで観光客が集まって打撃を受けた経済が活性化するからいいだろう」って?

 

コロナ交付金ってそんな目的で交付されたお金でしたっけ?

 

 

 

五輪も確かに世界平和を目指しているが、「スポーツを通して文化や国籍などの違いを越え、フェアプレイの精神を培い、平和でより良い世界を目指す」というのが五輪だ。

 

「スポーツを通じて」が大前提!

 

五輪開催地でもない広島県、広島市へのバッハ会長訪問は「スポーツを通じて」とか「フェアプレイの精神を培い」などの絡みがあってのことでしたか?

 

どちらかと言うと、広島県と広島市の方にフェアプレイ精神が無かったのでは?

 

招いておいて費用はそっちで出してなんておかしいでしょ!