表題に「上っ面だけ見ての批判」と書いたが、本当なら「批判」とは書きたくなかった。
インターネットでも「批判とは」と検索すると、「良い所、悪い所をはっきり見分け、評価・判定すること。」と出てくる。
日刊ゲンダイの記者が、河野大臣の職務や現状を偏ることなく客観視し、客観的事実をもとに良い所と悪い所をはっきり見分けたうえで、評価・判定しての記事を書いたとは到底思えない内容だったので、そもそも「批判」ではなく、単なる文句、難癖でしかない「批判もどきの雑音」だと思った。
なので、表題にもそのように書きたかったが、字数制限があるもので仕方なく「批判」と表記した。
その突っ込みどころ満載の、単なる難癖記事がこれ。
日刊ゲンダイ 「河野ワクチン担当大臣 TVハシゴ出演し『無責任発言』連発」
「ハシゴ出演したテレビではワクチン供給を猛アピールする一方、あとは自治体に丸投げと言わんばかり。やっぱり口先だけの無責任男だ。」から始まっている記事、さて、本当に無責任なのは河野大臣なのか、この記事を書いた無知な者なのか。
先月30日の会見で、河野大臣は「(ワクチン)供給のメドが立っている」とドヤ顔だったが、肝心の接種率は相変わらずチョボチョボ。
早速、突っ込める。
「供給の目途が立った」ことが即接種率に影響するわけがない。
「供給の目途が立った」ということは、まだ供給はされていない段階、なので接種にも至っていない、なので接種率が相変わらずなのは当然。
この一文だけで無知さ、想像力の無さを察することができる。
ワクチン入手にてこずったせいで供給は遅れに遅れ、接種は遅々として進んでいないのに、河野大臣はデカいツラで民放をハシゴ。無責任発言連発だから許しがたい。
「ワクチン入手に手こずった」とあるが、何を基準にそう断定したのか不明だ。
もしかして、国民を実験台とし接種データを提供する代わりにワクチンを優先的に入手したイスラエルと比べた?、それとも、感染者数や死者数が日本よりも遥かに多く、自国でワクチンを開発、製造している国と比べた?
だとしたら無知だ。
イスラエルは不具合が起きることも覚悟のうえで世界に先駆けて全国民に接種し、そのデータを製薬会社に提供する代わりにワクチンを優先的に入手した。
イギリスやアメリカなどは自国の感染者数、死者数が多いことから、自国で開発製造したワクチンを自国優先にするのは当然の成り行きだろう。
批判するとしたら、ワクチン入手ではなく、自国でのワクチン開発、製造についてだろう。
それに、「河野大臣はデカいツラで民放をハシゴ」とあるが、デカいツラかどうかなど個人の勝手な印象でしかないし、民放をハシゴして何が悪い?
普段は、「国民に情報開示しろ!」と言いつつ、民放をハシゴするなと?筋が通っていない。
「ゴールデンウイーク明けの2週間で1800万回分のワクチンを自治体に配る」と配送計画を説明。接種については「(自治体に)必要な支援を国で出し、一日でも早く高齢者を打ち終わって、次の基礎疾患の方に移っていただきたい」と上から目線だった。
接種については自治体に行ってもらうのだから、国はできる限りの支援を行うのは当然だし、医療従事者から始まり、高齢者、基礎疾患の方というのも当初からの予定だ。
「上から目線だった。」とあるが、これも個人の勝手な印象でしかない。
そもそも、行政の構造として地方自治体の上に国があるのは事実。
「ワクチンの供給は問題ない」「あとは自治体を一生懸命サポートする」などと主張しつつも、「いつ全国民が打ち終わるのか」との街中の疑問には「自治体次第だ」と責任転嫁。
国がワクチンの入手と供給を担い、地方自治体が接種を担うのだから、「いつ全国民が打ち終わるのか」との街中の疑問には「自治体次第だ」というのも当然のこと。
47の都道府県があり、さらにその中に1,700もの市区町村があり、市町村合併などにより市区町村内でも地域により様々な事情が存在するだろう。
それらすべてを国が把握するのも困難だが、把握したとしても現場を見ずに国が勝手に1,700もの市区町村での接種計画など立てられるわけがない。
「責任転嫁」とあるが、国にも地方自治体にもそれぞれの責任がある。
現状において河野大臣が国の責任を地方自治体に転嫁したと見られる事実はない。
これも個人の勝手な印象でしかない。
安全性を懸念する声には「我々も情報を発信していかなければいけない」などと、はぐらかした。
「はぐらかした」とあるが、河野大臣は厚生労働大臣ではなく、ワクチンの入手、供給、接種支援を行う大臣だ。
安全性について答えるべきは厚生労働大臣なので、河野大臣としては「政府としてそういった情報を積極的に発信していかねばならない」と答えるのは当然のこと。
ワクチンの供給について他の大臣や議員が勝手なことを言えば混乱が生じてしまうのと同様に、ワクチンの安全性について担当外の大臣や議員が勝手なことを言うわけにはいかない。
よって、「はぐらかした」のではなく、担当外のことなので、ワクチンの入手、供給、接種を担うワクチン担当大臣としての発言をしたまでのこと。
それを「はぐらかした」と感じるのは無知な個人の間違った勝手な印象でしかない。
菅首相がブチ上げた7月中の全高齢者の接種完了に、自治体から「厳しい」との声も上がっているのに、「大規模会場が立ち上がってくるとスピードアップにつながる」などと、ふんわりとゴマカシだ。
自治体から「厳しい」との声も上がっている?当然だ!困難な状況における目標なのだから、厳しいものになるのは当然。
逆に、困難な状況において楽に達成できる目標を掲げる意味があるのだろうか?
厳しいなら「厳しい」と、苦しいなら「苦しい」と声を発するのは良いことで、その声を聞いて改善しながら目標を目指すのがあるべき姿だろう。
初めから完璧なものなど無い!この記事を書いた者は困難に立ち向かったことはないのだろうか??
「大規模会場が立ち上がってくるとスピードアップにつながる」という河野大臣の発言に何の嘘も無いだろう。
普通に考えて、地方自治体での接種にプラスαで大規模会場での接種が加われば、地方自治体だけでの接種に比べてスピードアップすると考えるのは自然なこと。
それを、「ふんわりとゴマカシだ。」と受け取る方が不自然で、これも個人の勝手な印象でしかない。
自治体に「やりやすいようにやって」と言いつつ、接種計画の前倒しを要請。自治体を振り回している。
接種計画の中身は、47都道府県、1,718市区町村の各自治体で様々な状況、事情があるので、各々のやりやすいようにやってということでしょうよ!
全体としての接種の進行を早めたり、全体として必要なものを整えるなど、全体をどうするかは国が行うことでしょうよ!
別に自治体を振り回しているわけではない!
日刊ゲンダイの記者は随分と自治体にお優しいのですね。
一般企業では上層部の意向に合わせて各部門が動くのは当然だろう。
世界の状況が変わり、電気自動車の開発を急がねばならなくなったので上層部から開発を急げと指示が出たとして、「開発部門を振り回している」と表現する者がいるだろうか?
状況の変化によって指示が変わるのは当然だ。
普段は公務員に対して厳しいことを言うくせに、政府批判のためなら「自治体を振り回している」などと公務員に優しいことを言う節操の無さ。
この「自治体を振り回している。」というもの、個人の勝手な印象でしかない。
政治ジャーナリストの角谷浩一氏がこう言う。
「河野大臣は行政改革も担当していますが、果たして行政の中身を分かっているのでしょうか。東京や大阪に大規模接種センターをつくり、モデルナ社製のワクチンを使用するとしていますが、記録管理などの事務作業は自治体任せ。河野大臣のテレビ行脚は、自治体に責任をおっかぶせるためのアリバイづくりにすら思えます」
政治ジャーナリストの角谷浩一氏のコメントも突っ込みどころがある。
「河野大臣は行政改革も担当していますが、果たして行政の中身を分かっているのでしょうか。」とあるが、角谷氏だって果たして行政の中身をどこまで分かっているのやら。
ちなみに私は行政に携わっていました。
「東京や大阪に大規模接種センターをつくり、モデルナ社製のワクチンを使用するとしていますが、記録管理などの事務作業は自治体任せ。」とあるが、それが良い場合もあるのですよ!
全国一律のシステムを構築したとしても、それを全国一律で使いこなせるとは限らないのです。
情けない事ですが、自治体によってIT(情報技術)に対する習熟度は大きく異なるのです。
実際、東京都と各市区町村の保健所のやり取りのためのシステムを構築しても、結局、入力に慣れていないのでFAXの方が早いとか、厚生労働省が構築したG-MIS(新型コロナウイルス感染症医療機関等情報支援システム)というシステムも、入力が面倒でFAXの方がいいと言う医療機関もあったり、入力ミスが多かったりと、いまいち使いこなせていない。
全国一律の最新システムよりも、各自治体の事情に合わせたやり方の方がミスが少なく早い場合があるということ。
なので、場合によっては自治体任せにせざるを得ないのだ。
私は役所のIT部門に所属し、民間企業の研修を受けたり、システム導入にあたり自身で勉強したり、他の自治体のシステムを視察するなどしていたので、ITの扱いに困ることはなかったし、自治体によるシステムの違い、習熟度の違いも知っている。
研修の講師も経験したが、役所の全職員に使いこなしてもらうのは大変だった。
つまり、ITの習熟度については自治体間の差も大きいが、個人の差も大きいというのが公務員の実情。
全国一律のシステムを全国一律に全地方自治体がすぐに使いこなせるとは思えない。
現状の困難な状況下においては、新しいシステムよりも、慣れたやり方を工夫するなりして突き進むのがベストだと思う。
他国では当たり前の国民識別番号、日本で言うマイナンバーすらも使いこなせていない日本。
ITの技術はあれど、それを日常で使いこなせていない日本人が多く、実はIT先進国ではないのですよ。
「河野大臣のテレビ行脚は、自治体に責任をおっかぶせるためのアリバイづくりにすら思えます」ともあるが、河野大臣が「はい、自治体に責任をおっかぶせるためのアリバイづくりです!」と言わない限り、角谷氏個人の勝手な印象でしかない。
3カ月後、接種はどこまで進んでいるのか。河野大臣のコメントが楽しみだ。
この文章から私個人が勝手に想像するに、3か月後でも接種が思ったように進んでいないと想定したから、河野大臣のコメントが楽しみなのだろう。
ということは、この記事の筆者は、3か月後もワクチン接種が進んでいないことを願っているのだろう。
はい、これは私個人の勝手な印象でしかありません。
この程度のことを書き連ねているのが、この日刊ゲンダイの記事ということ。
この程度の記事を書いてお金もらえるなんて、何だか罰が当たりそう。
これも私個人の勝手な印象でしかありませんよ。
我々国民にとっての敵は、政府批判のために、我々国民のワクチン接種が3か月後でも進んでいないことを願っているかのような連中だろう。
そんな連中に「正しい批判」などできるわけがない。
そんな連中がやたらと「批判もどきの雑音」を発し、国民に無駄なストレスを与えているのだ。
改めてこの日刊ゲンダイの記事をまとめると・・・
●目途が立った段階なのに、接種率が変わらないなどと馬鹿みたいな文句を言うことから、無知さ、想像力の無さを察することができ
●ワクチン入手における他国の事情も知らず考えもしないで批判しているなら、やはり無知
●「河野大臣はデカいツラで民放をハシゴ」というのも、デカいツラかどうかは個人の勝手な印象でしかない
●普段は、「国民に情報開示しろ!」と言いつつ、民放をハシゴするなというのも筋が通っていない
●「上から目線だった。」と感じるか感じないかも個人の勝手な印象でしかない
●ワクチン接種がいつ終わるのかなど考慮することが多すぎて誰も分からないし、実際、自治体次第でもあるのに、それを「責任転嫁」などと言うのも個人の勝手な印象でしかない
●担当外なので明確に答えられないことに対し、「はぐらかした」と感じるのは無知な個人の間違った勝手な印象でしかない
●自治体でのワクチン接種だけに比べて大規模会場での接種も行えばスピードアップすると想定でき、そう答えただけなのに、「ふんわりとゴマカシだ。」と受け取る方が不自然で、これも個人の勝手な印象でしかない
●接種の実務は地方自治体で全体の調整は国というのは間違ったことではないのに、「自治体を振り回している。」というもの、個人の勝手な印象でしかない
●「河野大臣のテレビ行脚は、自治体に責任をおっかぶせるためのアリバイづくりにすら思えます」とあるが、何の証拠も無く、実際、「思えます」とあるのだから、角谷氏個人の勝手な印象でしかない
もはや、「個人の勝手な印象」だけで書かれた記事と言っていいだろう。
政府批判ありき、河野大臣批判ありきで書こうとしたから、客観的事実ではなく「個人の勝手な印象」だけがつらつらと書いたのだろう。
未熟な人間によくあることだ。
自分にとって嫌いな人がいくら正しいことを言っても正しく受け取れない、正しく受け取ろうとしない。
とにかく、嫌いな相手を悪くとらえ、貶めてやろうという思考回路しかない者の実に愚かな行いだ。
こんな記事を書いて世の中の何の役に立つのだろう?
自身のストレス発散か金儲けでしかない。