世界の現状と日本の現状から、世界の感覚と日本の感覚に大きな違いがあるのがわかる。
産経新聞 「フランス、日中の外出規制5月解除 コロナ「第3波」峠越す」
フランス、どうにか快方に向かっているようでなによりです。
峠を越えたとのことで、早速5月に規制解除。
という記事を読んで、「ほほう、どれどれ。」と思い、感染者数推移のグラフを確認してみると・・・
ん!・・・ま、まぁ、峠を越えたと言えば・・・越えたのかな?
感染者数は3万4,000人ほどですけど・・・
フランスの人口は約6,700万人、それで1日3万4,000人ほどの感染者。
日本で言うと、1日6万3,000人ほどの感染者数になる。
一方、日本は再びの緊急事態宣言で政府・行政に対し猛批判。
で、感染者数はと言うと、今のところ1日5,000人ほど。
フランスの山に比べて急峻ではあるが、フランスの山が4万メートル級に対し、日本の山は6,000メートル級とかなり低い山。
これでも政府・行政は猛批判される。
世界の状況や感覚と比較すると気の毒ではある。
そもそも、個人が感染するか感染しないかは、個人の行動次第であって、政府・行政の政策云々ではなかろうに。
それとも、日本国民は政府・行政に事細かに指示、規制、制限、監視、管理されないとダメな国民なの?
政府・行政の責任にするということは、そういうことになるのでは?
では、「規制を強化し、罰則も設けましょう」となると、野党が反対し批判を始める。
そうではなく、ワクチン接種を遅らせたから政府・行政が悪いということ?
では、経済力で世界中のワクチンを買い集めて日本国民に猛スピードで接種しろと?
世界的に見れば他国に比べ感染者数も死者数も少なく危機的には見えない日本が、経済力や外交力でワクチンを買い集め国民に接種しようものなら、人道的にどうなのか?
日本国内しか見ていない視野の狭い人は、そんなこと考えもせず、感染者が多く死者も多いという事情があってのワクチン接種や、ある意味国民を実験台にする代わりにワクチンを優先的に獲得したという事情があってのイスラエルのワクチン接種の「ワクチン接種」という部分だけを見て、日本も、日本も、早く、早く!などと叫んでいるのだろう。
実に愚か、実に浅ましいとは思わないだろうか?
もう少し視野を広げ、自分、自国だけでなく、世界も見て考え判断するべきだ。
コロナ禍が落ち着いた時に、あの時、自己中心的な感情だけで批判していた自分、他の人、他の国のことなど考えずにワクチンをワクチンをと叫んでいた自分を恥ずかしく思ったり、嫌に思わぬよう、視野を広げて冷静に判断して行動した方がいいのでは?
ま、そもそも、そんな人は自身を振り返ることすらしないか。
で、結局、政府・行政はどうすればいいの?
政府・行政がどうすれば皆さんは満足するの?
先に正解を教えてくれた方が効率いいのでは?
どうせ、正解なんぞ誰もわからないくせに、一丁前に批判だけは声高にする。
黙って飛沫感染を防いでいろ!と言いたい。


