ワクチン接種が進んでいる他国の状況を見ると、ワクチン接種で重症化や発症自体を防げるのは確かなようだ。
では、感染自体を防ぎ、感染拡大を抑える効果は?
これまでに報じられた客観的事実を確認すると・・・
2021年1月26日の記事
日本経済新聞 「ワクチン2回で陽性率「0.01%」 イスラエルの速報値」
新型コロナウイルスのワクチンを2回接種した人のうち、その後の検査で陽性と判定されたのは0.01%
ワクチンを2回接種した12万8600人のうち、2回目の接種から1週間以上たった後の検査で陽性と判明した人は20人
この記事によると、「ワクチンを接種しても感染する人はいる」という事実がわかる。
そして、12万8,600人のうち20人が陽性ということは⇒陽性率(感染率)約0.016%
2021年1月28日の記事
時事通信 「ワクチン有効性『92%』 ファイザー製2度接種で―イスラエル」
イスラエル人16万3000人のうち、2度目のワクチン接種後10日以内にウイルスに感染したのは31人
この記事からも、「ワクチンを接種しても感染する人はいる」という事実がわかる。
そして、16万3,000人のうち31人が陽性ということは⇒陽性率(感染率)約0.019%
2021年2月21日の記事
NHK NEWS WEB 「ワクチンの効果『有効性93%と推定』イスラエルの保険機関発表」
ファイザーのワクチンを接種したあとの感染状況について公表し、2回目の接種から1週間以上が経過した52万3000人のうち、その後、検査で陽性反応が出た人は544人
この記事からも、「ワクチンを接種しても感染する人はいる」という事実がわかる。
そして、52万3,000人のうち544人が陽性ということは⇒陽性率(感染率)約0.104%
日本でもワクチン接種が始まり・・・
2021年4月6日の記事
NHK NEWS WEB 「ワクチン 1回目接種後に感染確認 “すぐ免疫つかず 対策を”」
1回目の接種後に感染が確認され、厚生労働省の研究班は「すぐには免疫がつかないので、接種後も感染対策を続けてほしい」と呼びかけています。
報告が入ったのは、女性が1回目の接種を受けた6日後で、接種後に感染した可能性が高い
この記事からも、「ワクチン接種後に感染した可能性が高い」という事実がわかる。
2021年4月6日の記事
読売新聞 「ワクチン接種した女性看護師2人、陽性判定…感染時期は不明」
女性看護師2人が、接種後に感染が確認された
看護師2人は3月末、医療従事者に対する県の優先接種でそれぞれ1回、米ファイザー社製ワクチンの接種を受けた。しかし、2人は今月4日に発熱し、翌5日に検査したところ、陽性と判明した。
この記事からは、ワクチン接種した人が感染した事実はわかるが、接種後に感染したのかは不明とのこと。
これまでの報道によると、
ワクチンを接種しても感染自体を完全に防ぐことはできず、感染する人はいるということ。
ワクチン接種後の感染対策の度合いにもよるが、イスラエルでは0.104%の人が感染したという事実があり、日本でも既に数人が確認されている。
これらのことから、
ワクチン接種で一気に気を緩めると、接種後でも0.1%ほどの感染者が発生するかもしれないということだろう。
東京都民1,400万人が接種したとして、その0.1%となると1万4,000人。
ワクチン接種後の感染なら重症化はしないはずなので、その点は安心ではあるが、まだワクチン接種が終わっていない人に感染させてしまうかは不明確。
やはり、ワクチン接種後も感染しないのが一番!ということだろう。
現状における客観的事実からわかることは、ワクチン接種が進んでも感染対策は継続せねばならず、いつまで継続せねばならないのか、そもそも、ワクチンの効果はどれほど継続するのかもまだ不明確といったところだろう。
別にワクチン接種を否定しているわけではありませんよ!
医療機関の負担軽減のためにもワクチン接種で重症化や発症を防ぐことは必要。
ただ、まだ不明確な部分について安易な憶測だけで変な安心感を持つのは危険だろうということ。
憶測や希望ではなく、現実に起きている客観的事実をもとに先へ進みましょうよということ。
どこかの国の野党のように、憶測や邪推だけで批判したり、世の中を騒がせることはやめましょう!




