これぞ正に「自国中心主義」!
ファイザー製ワクチンの域外輸出をEUが制限するのも、手元に届くワクチンの量が少ないと文句を言うのも、どちらもだ。
EUがEU域外へのワクチン輸出を制限するのは、EU加盟国でのワクチン接種を優先したいからでしょ?
EUを優先したいわけでしょ?
自分たちを優先したいわけでしょ?
トランプ前大統領の「自国中心主義」とどう違うの?
自国経済優先の「自国中心主義」だったトランプ前大統領に対し厳しい批判をしていた世界が、自国民の命優先で他国の命のことなど考慮しない「自国中心主義」には何の批判もしないのですか??
ほれ!ただの偽善者ではないか!!
実際にやっていることを人道的と言えますか?
偽善者ほど声高に主張する「人道主義」とやらはどこへ??
で、このご都合主義で偽善で悪質な「隠れ自国中心主義」によって、日本にも僅かなワクチンしか届いておらず、日本国内でも「政府は何をやっているのだ!」と批判が出始めている。
読売新聞 「届くワクチン、予定より大幅に少ない…埼玉県知事『ほとんど話にならない量だ』」
埼玉県内に3、4月に届く新型コロナウイルスワクチンの量が計画より大幅に下回る見込みとなったことで、県が調整に追われている。県は、医療従事者に向けた「優先接種」の会場をすでに決定するなど「いつワクチンが届いても接種可能な状態だ」とする。だが、肝心のワクチンについて、国が現時点で県に示している供給量は、約22万人の医療従事者向けで約4万人分、約200万人の高齢者向けで約1万人分しかない。供給量については国の説明も二転三転しており、県担当者は不信感を募らせている。
確かに、約200万人の高齢者に対して約1万人分のワクチンとなると微々たる量だ。
だからと言って、経済力にものを言わせて他国へのワクチン供給を減らしてまで日本への割り当てを増やせとでも?
もし、そう考えるなら、これもまた「自国中心主義」ということになろう。
限りあるものなのだから、その限りあるものを如何に効率良く最大限に生かすか。
このことだけを考えるしかないわけで、「ワクチンを日本にもっとよこせ!」とか、「倍の費用を払うから日本を優先しろ!」とか、「日本政府はワクチンをもっとかき集めろ!」などと言おうものなら、他の国のことなど考えない「自国中心主義」に成り下がってしまう。
そもそも、70億人もの人口に対して圧倒的に足りていないワクチンなのだから、少ないことを批判していても無駄だ。
「対案なき批判は雑音でしかない」のだから、どうしようもないことに批判するのはやめよう。
批判するなら、どうすれば充分な量のワクチンを手に入れられるのか、という提案とともにしてください。
その際には、「自国中心主義」にならぬような良い案でなければいけませんよ!
現状においてそんな案は私には思いつかない・・・
日本にもっとワクチンをと思うなら、日本国内で製造するより他ない。
どうしようもないのだから、数万回分でもワクチンが手に入るだけありがたいと思うしかないだろう。
ワクチン接種が遅れに遅れそうだが、そんなに焦る必要はない。
だって、ワクチン接種が世界で最も進んでいるイスラエルよりも、日本は感染者数を抑え込んでいる。
イスラエルは人口約900万人で、全体の約37%がワクチン接種を終えていてもなお4,000人もの感染者。
日本はイスラエルの約14倍もの人口で、ワクチン接種が進んでいないにもかかわらず1,000人程度の感染者。
ワクチン接種しても国全体で効果が出て来るのは半年後か、1年後か、それ以上かといったところだろう。
日本においてはワクチン接種は細々とやりつつ、首都圏での緊急事態宣言解除後に如何にして再感染拡大を防ぐかに注力した方がいいだろう。
解除後の飲食の仕方に工夫しなくても大丈夫ですか?
馬鹿馬鹿しいように思うかもしれないが、マスク会食を徹底する、習慣化することも考えた方がいいのでは?
ワクチンなしで感染拡大を抑え、次の感染拡大をも防ぐことができたら、こちらの方が真にウイルスに打ち勝ったと言えるのでは?
ワクチンも多額の税金が使われるのだから、ワクチンなしでウイルスに打ち勝つに越したことはないだろう。