これまで欧州の中では優等生的な見方をされていたドイツが、他国と同様に感染拡大し、その焦りからか、公共交通機関で医療用マスクの着用を義務化するとのこと。

 

NHK NEWS WEB 「ドイツ 公共交通機関利用時 医療用マスクの着用を義務化へ」

 

 

朝日新聞 「ドイツ、公共交通機関で布マスクNG 医療用を義務化へ」

 

 

今後、全ての市民に可能な限り自宅にとどまるよう求めたうえ、店や電車・バスなどの中では、米国の規格「N95」に相当する欧州規格「FFP2」やサージカルマスクなど医療用マスクの着用を義務化する。

 

変異したウイルスによって感染状況が大幅に悪化する事態を防ぐためとのことだが、昨年秋頃からドイツでも欧州の他の国と同様に人々の行動が緩んでいたように記憶している。

 

変異種云々の前に、人々の行動の問題だと思う。

 

そして、公共の場や公共交通機関での布製マスクの使用を認めず、医療用マスクの着用を義務化については、まぁ、医療機関が困らず、医療用マスクをふんだんに使える状況なら問題ないかと思う。

 

 

 

日本では今、「不織布マスク警察」というのが話題になっているようだ。

 

一部の店舗、特に店員と客が近距離で接する業種で、布製マスク着用の客には店内で不織布マスクを着用してもらうようお願いしているらしい。

 

また、街中で不織布マスクを着用している者が、布製マスクを着用している者に嫌味ったらしいことを言うようなこともあるよう。

 

その理由は、これだ!

 

テレ朝news 「ウレタンマスクはNG? 広まる“不織布”推奨の動き」

 

 

 

不織布マスクの方が、布マスク、ウレタンマスクに比べて効果が高いからというもの。

 

そんなことは以前から分かっていたこと。

 

まだ不織布マスクが不足していて、店頭で見かけることが少なかった頃の報道でも・・・

 

日テレ 「マスク、ついたて、換気…感染対策、それぞれの効果は? 世界一スパコン「富岳」が分析」

 

 

 

以前から不織布マスクが一番効果的ということは分かっていた。

 

ただ、不織布マスクが手に入らない頃は、「布製でもいいからマスクを着用しましょう」という報道をしていた。

 

不織布マスクが再び手に入るようになったら、「布製マスクは不織布マスクより効果が低い」という捉え方になったのだろう。

 

まぁ、確かに、それは事実。

 

 

 

そもそも、不織布マスクが手に入っていた昨年3月頃?までは、皆、不織布マスクを着用していて、布製マスクはバカにされていた。

 

それが、中国が不織布マスクを買い占め、輸出を禁止したことで、なかなか手に入らなくなったものだから、何もしないより、布製でもいいからマスクを着用しましょうとなった。

 

それがさらに進み、ファッション性や着け心地なども重要視されるようになり、しまいには、ウイルス感染よりもファッション性ばかりが重視されたかのようなウレタン製のマスクまでも登場。

 

そのウレタン製マスクを調べてみたら、50%ほどの効果しかなかった。

 

そこへきて、今は再び不織布マスクが低価格で手に入るようになったものだから、「ウレタン製は話にならない、布製も不織布マスクより効果が低い、なので不織布マスクを着用しましょう」という風に変わってきたのだろう。

 

 

 

医療機関で不足しないのであれば、医療用マスクでも不織布マスクでも、より効果の高いマスクを着用することに問題はないし、むしろ、その方が感染対策としてはいいだろう。

 

ただし、間違って欲しくないのは、決して「布製マスクが悪」というわけではない。

 

不織布マスクが手に入らなかった時期には、その代用として布製マスクが活躍してくれたということを忘れぬように!

 

中国が医療用マスクや不織布マスクの輸出を禁止しようものなら、再び、世界的にマスク不足になるのだから、その際には何も言わずにすんなりと布製マスクを着用しましょうや。

 

まぁ、国内生産も拡充されたので、そう簡単に以前のような不足状態にはならないと思いますが。

 

 

 

整理すると。

 

●信頼性のある不織布マスクを正しく着用するのが一番!

 

●不織布マスクが無かったり、何らかの問題があるなら、布製マスクを正しく着用する。

 

●ウレタン製マスクを着用するくらいなら、布製マスクの方が効果的。

 

●フェイスガード、マウスガードは室内では無意味、室外でもどうだろう?レベル。

 

不織布マスクでも鼻を出して着用したり、隙間がある状態では無意味!

 

といったところだろう。