東京大学などの研究チームとやらが、「GoTo利用者は発症2倍」だとさ。

 

報道だとあまりに簡単にしか書いていないので、内容がいまいちはっきりしないが、報道レベルを読む限りでは、日本中に役立たずだと知れ渡った日本学術会議の提言と同レベルの調査内容とその結果だ。

 

共同通信 「GoTo利用者は『発症』2倍」

 

 

観光支援事業「Go To トラベル」の利用者の方が、利用しなかった人よりも多く新型コロナ感染を疑わせる症状を経験したとの調査結果。

PCR検査による確定診断とは異なるが、嗅覚・味覚の異常などを訴えた人の割合は統計学上、2倍もの差があり、利用者ほど感染リスクが高いと結論付けた。

 

「GoToトラベル」を利用して旅行した人と、利用しなかった人の比較のようだが・・・

 

「GoToトラベルを利用して旅行した人」というのはわかる。

 

「GoToトラベルを利用しなかった人」というのは、「そもそも旅行をしなかった人」?なのか、それとも、「GoToトラベルを利用しないで旅行した人」?なのか??

 

そもそもの比較対象が曖昧なので、調査結果を鵜呑みにできない。

 

 

 

「GoToトラベルを利用して旅行した人」と、「そもそも旅行をしなかった人」との比較なら、それは当然、旅行をしない人の方が感染リスクは低いだろうよ。行動範囲が狭く行動そのものが少ないわけだから。

 

そうではなく、「GoToトラベルを利用して旅行した人」と、「GoToトラベルを利用しないで旅行した人」との比較だとして、2倍もの差が出たとしたら、それはそれで不思議なことだろうよ。

 

同じ旅行なのに、GoToトラベルを利用すると感染リスクが高くなり、GoToトラベルを利用しなければ感染リスクが低くなるなんて・・・

 

だとしたら、なぜ、その違いを調査しないのか?

 

同じ旅行なのに、GoToトラベルの手続きをして旅行した人とGoToトラベルの手続きをしないで旅行した人で差が出たとなれば、その違いの要因をさらに調査するべきでしょう。

 

もしかしたら、GoToトラベルを利用して旅行する人は感染対策が不十分だったり、危機意識が低い人が多く、GoToトラベルを利用しないで旅行する人は感染対策がしっかりとされており、危機意識も高い人が多いということかもしれないでしょ?

 

だとしたら、GoToトラベル利用者には感染対策の強化と危機意識をしっかりと持ってもらうよう指導すればいいわけだし。

 

上っ面だけの調査なんかしてないで、そこまで調査しろ!

 

何のための調査なのか意味がわからない!

 

単に「GoToトラベル」に悪い印象を持たせたいだけ??

 

だから、日本学術会議の役立たずの提言のようだと言っているのだ!

 

 

 

そもそも、この調査結果、実際に新型コロナウイルスに感染したかどうかも不明確。

 

つまり、旅行で疲れて体調を崩しただけの人、たまたま旅行後に風邪をひいた人も含まれている。

 

「GoToトラベルを利用する、利用しない」が比較対象なのか、「旅行する、旅行しない」が比較対象なのかもはっきりせず、その症状が疲れなのか、単なる風邪なのか、実際に新型コロナウイルスに感染したのかもはっきりしていない。

 

こんな曖昧な前提と、自己判断という曖昧な調査だけで、「利用者ほど感染リスクが高いと結論付ける」のは非科学的だろう。

 

というか、旅行しないより、旅行した方が感染リスクが高いのは承知済みだ。国民をバカにしているのか?

 

 

 

調査や研究をするなら、明確な目的を持ってすべきだ。

 

GoToトラベルを利用することで感染リスクが高まるのか?

 

GoToトラベル云々ではなく、旅行することで感染リスクが高まるのか?(おそらくこっちだと思うが)

 

旅行することで感染リスクが高まるなら、旅行中のどこに注意すればその感染リスクを下げられるのか?まで調査、研究しなければ、世の中にとっては無意味で役立たずの調査でしかない。

 

こんな調査、研究者の自己満足か、GoToトラベル批判のためでしかない。

 

折角の高学歴、もっと世の中の役に立つよう生かしてみては?

 

 

 

そもそも、「GoToトラベル」とか、「旅行」といったざっくりとしたものではなく、その中での人の行動に注目すべきということだ。

 

旅行後に体調を崩した、もしくは、新型コロナウイルスに感染した人と、旅行後に何の問題も無い人との比較で、

 

旅行中にどれだけ物に触れているのか?

 

どれだけの頻度で手洗いをしているのか?

 

旅行先での食事前の手洗い、消毒は十分なのか?

 

食事中の会話の際にマスクを着用しているのか?

 

などなど、様々な行動の中にどのような違いがあるのかが分かれば、旅行中のどの行動に注意すべきかが具体的となり、皆が注意しやすくなり、感染リスクが低下し、感染者が減る。

 

「GoToトラベル」や「旅行」での感染リスクではなく、「行動」での感染リスクを具体的にすれば、旅行にも外食にも生かせるようになる。

 

 

 

「眼鏡をかけている人」と「眼鏡をかけていない人」の行動の違いも、感染リスクに関係していると思いますよ。

 

眼鏡をかけていると、不意に目を擦るようなことが減ります。

 

眼鏡をかけている時に目を擦ろうとすれば、眼鏡をはずすか、ずらすか、隙間に指を突っ込むかするわけです。

 

その時のふと「あっ、手を洗ってからにしよう」と気付くことができる。

 

これだけでも感染リスクに大きな違いが出る。

 

どうせ研究するなら、これくらい踏み込まなくては意味が無い。