単純に、派遣社員でも1人1日あたり27,900円もらえると思ってしまえば、「えー!報酬高すぎ」と思うのだろう。

 

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しかし、これは実際に払われた「手取り額」でもなければ、実際に払われる「手取り額」でもないでしょ?

 

政府が事業開始前に見積もった「人件費の予算額」でしょ?

 

「予算額」であれば、この額がそのまま支払われるわけではないので、当然、この額が手取り額というわけでもない。

 

事業開始前の「人件費の予算額」であれば、そこには雇用保険や社会保険の保険料や通勤手当、さらには超過勤務分の残業代も最大限に見込んでの金額になっているだろう。

 

なぜなら、前例の無い事業なら、どのような形態で事業を遂行するのか、どのような形態で事業を委託するのかが不明確なのだから、人件費は考えられるものすべてを含めて見積もるのは当然だ。

 

世間で言う人件費とは、働く人の時給だけではない。

 

そもそも、保険料は支払われる報酬額によって異なってくるし、通勤手当も勤務する人によって異なってくるし、残業代も実際に業務が開始されないとわからないのだから、人件費の内訳として正確に見積もれるものではないだろう。

 

だからこそ、予算額の段階では多めに見積もるわけだ。

 

それとも、野党は、ギリギリの額で見積もっておいて、足りなくなったらサービス残業をさせろとでも言うのだろうか?

 

 

 

私が都内の役所に勤務していた時、実際にそんなことがあった。

 

人件費としてある程度の超過勤務分も見積もって予算を取っておくのだが、実際は見積もりよりも超過勤務が多くなり、一部の残業代が払われなかったことがあった。

 

一般企業なら他から何とかして払うことも可能だろうが、自治体はすべて予算として枠が決められているので、他の予算から流用が簡単にはできないし、職員の残業代のために住民サービスのための予算を減らすわけにもいかない。

 

なので、そういうことも考えての予算額にせざるを得ない。

 

当然、予算が余れば、それは次年度へ繰り越される。

 

残業もしていないのに職員に払うようなことはあり得ない。

 

野党の議員たちは、世間一般の人件費がどのように構成されているのか、役所の予算額がどういった事情を考慮して決められているのかすらも知らないのだろうか?

 

 

 

一応、野党側も一度は政権を握り、政府、中央官庁を取り仕切っていただろうに・・・

 

かつての民主党政権が声高に「高速料金無料化」を掲げ、結局は実現せずうやむやの状態で済まされているが、人件費がどのように構成されているかも理解していない者が、高速道路の維持管理にどれだけの費用がかかるかなどわかるはずがない。

 

「高速道路無料化」を声高に掲げておきながら実現できなかった原因がなんとなくわかった気がする。

 

 

 

重要なのは、実際に何時間勤務して何円の報酬が支払われるか、支払われたかだ。

 

政府の予算額の段階で騒ぎ立てるの早計だ。

 

そもそも、人件費の内訳を明確に把握しない段階や実際に過剰に支払われているわけでもない段階で騒ぐのは単純に迷惑だ。

 

上っ面だけでそうだと決めつけて批判しているようなもの。

 

 

こんな批判のために中央官庁の官僚が無駄に拘束されるというのは、もはや威力業務妨害だろう。

 

また、あまり威圧的に質問しようものなら、政治家による官僚へのパワハラにもなろう。

 

容疑者に対する取り調べではなく、単なる質問であるならば、もう少し立ち居振る舞いを考えてみては?

 

単なる質問の場にテレビカメラを入れるというのも、パフォーマンス?、官僚にプレッシャーを与えるため?

 

こんなことのために国民の税金が国会議員に使われることの方が大問題だろう。

 

こんなパフォーマンスのような、パワハラのようなことをして、あなたたち議員は1日あたりいくらの報酬をもらっているの?

 

高過ぎません?