東京新聞 「『総理は多様性を認め、政策に生かして』 日本学術会議・大西隆元会長が本紙に寄稿」
日本で行うには的外れな政策だなと思ったら、日本学術会議の提唱でしたか・・・
世界的に環境保護を掲げてレジ袋有料化や廃止をしているから、では、日本でも・・・程度の提唱としか思えない。
法を犯さない一般的な人なら、買い物をした際のレジ袋をどうしているか?
生ゴミや燃えるゴミを出すときに使用することが多いのではなかろうか?
そのようにレジ袋を二次利用している分には、微細なプラスチック片となり海に滞留し生態系に影響を与えるようなことにはならない。
なぜなら、今の日本では焼却処理が通常だからだ。
20年ほど前までは東京都においては焼却処理が追いつかず、レジ袋などで出された家庭ゴミもそのまま海に埋め立てていた。
その時であれば、レジ袋が劣化したり、カラスが突いたりして、レジ袋の破片が風で飛ばされ海に滞留ということもあっただろうが、今は東京都でもすべてのゴミが焼却処理され、その灰が埋め立てられているだけだ。
なので、今の日本においてレジ袋が海に流れ着くとすれば、それは、レジ袋を二次利用せず、適切に処分もせず、街中にポイ捨てされたものくらいだ。
適切に処分せず街中にポイ捨てする人が悪いのであって、適切に利用、処分されていればレジ袋の存在が悪いわけではない。
レジ袋を有料にすればそのポイ捨てが無くなると考えたのかもしれないが、ポイ捨てするような輩が律義にエコバッグを携帯するだろうか?
律義にエコバッグを携帯するくらいなら、ポイ捨てをやめろと言えば従うだろうし、そもそもポイ捨てをしないだろう。
お金を払って得たレジ袋ならポイ捨てするような輩でも後生大事にレジ袋を扱うとでも?
数円のレジ袋を大事にするくらいなら、そもそもポイ捨てなどせずに家まで持ち帰って二次利用するだろうよ。
それに、レジ袋が無ければ他の袋でゴミ出しをするわけで、どちらにしても何らかの袋が使われることに変わりない。
日本学術会議の会員さんには、その辺の一般的な人の感情や行動が分からないのだろう。
そもそも、地球環境の観点からすれば、レジ袋の問題は、ゴミをそのまま埋め立てていない日本ではなく、未だにゴミをそのまま埋め立てている諸外国で何とかすべき問題のはずだ。
この様な状態を報道などで見たことがあるだろう。
SUSTECO 「“消えない”ゴミは、こんなにも自然を狂わせている。名優ジェレミーが案内人を務めるドキュメンタリー映画『TRASHED-ゴミ地球の代償-』」
20年ほど前までは東京の埋め立て地でも見られたゴミの山だ。
この状態が大問題なのであって、このような状態ではない日本国内でレジ袋を有料化したところで、地球環境にどれほどの影響を与えられるというのか。
レジ袋にお金を払ったり、エコバッグを使いレジ袋の代わりに別のゴミ袋を買ってゴミ出しをして、「地球環境に良いことをしている!」などと思ったところで、それは地球環境からすれば勝手な自己満足でしかなく、他の国でのゴミの埋め立てをどうにかしなければ無意味と言ってもいいくらいだ。
日本がすべきことは、日本で使われている高性能な焼却施設を世界に普及させることだろう。
有害な排出ガスを最小限にとどめ、焼却時の熱エネルギーも有効活用されている日本の焼却施設。
ゴミを埋め立て処分している国に対し、ゴミ処理のノウハウ、技術を提供するよう提言するのが、日本学術会議が本来すべき提言ではなかろうか。
レジ袋を有料化という日本学術会議の提言は、世界の流行かのようなレジ袋廃止や有料化を日本において本当に必要なのか、地球環境改善にどれだけ有効なのかを考慮せずに、ただただ上っ面だけで、形式的に提言したようなもの。
世界的なゴミ問題を考慮すれば、日本でレジ袋を有料化するよりも、世界に日本のゴミ処理技術を提供した方が地球環境保護においては効果絶大だと考えられなかったのだろうか?
実に安易、実に視野の狭い、実に費用対効果の低い、実に幼稚な提言だ。
それを、日本学術会議の大西隆元会長が誇らしげに東京新聞に寄稿しているのだから、呆れるばかりだ。
これが約87万人の日本の科学者を内外に代表する日本のアカデミーですか・・・
恥ずかしい・・・
東京新聞も東京新聞だ、こんな恥ずかしい勘違い提言を誇っているかのような寄稿を掲載する暇があるなら、世界各国のアカデミーの在り方と日本学術会議の違いについて取材し国民に報じろと言いたい。
役に立たないもの同士が手を取り合っていちゃもんをつけているように見える。