大阪府知事が公表した「ポビドンヨードを含むうがい薬によるうがい」の件。

 

新型コロナウイルス感染者の軽症者を対象にうがい薬でのうがいを1日4回実施したグループと何もしないグループとの比較で、うがい薬でうがいを実施したグループは唾液内のウイルス量が低下したというもの。

 

これを公表したことで既にうがい薬の買い占め、転売が始まっている。

 

 

 

もう、本当にバカとしか言いようが無い。

 

それは、買い占め、転売している者だけでなく、現段階で公表した大阪府知事とこんな杜撰な実験をした研究者に対してもだ。

 

買い占め、転売は言うまでもない。

 

私が一番疑問に思ったのは、なぜ、「ポビドンヨードを含むうがい薬でのうがい」と「何もしない」の2パターンだけの比較にしたのかということ。

 

私が研究者なら、「ポビドンヨードを含むうがい薬でのうがい」と「水でのうがい」と「何もしない」という最低限この3パターンを試す。

 

世の中のことを考えれば、金のかかるうがい薬でのうがいより、単なる水でのうがいで効果がある方がありがたいだろう。

 

わざわざ、買い占めや転売によって高額になるであろう「ポビドンヨードを含むうがい薬」でなくても、単なる水でうがいするだけで同様の効果が得られれば、どう考えても水の方が良いのだから。

 

実験の仕方がバカだし、そんな程度のしかも途中経過でしかない実験途中結果を大阪府知事が公表するのもバカだ。

 

そして、そんな程度の結果で何がどうなのか、何をどうすればいいのかもまだはっきりしていない段階で、うがい薬を買い占めたり、転売しようとするバカはやっぱりバカだなと思う。

 

 

 

そもそも、口の中や唾液中のウイルス量が減ったとしても、それは既に感染している状態に変わりなく、感染を無かったことにできるわけでもない。

 

唾液中にウイルスが存在していても、マスクさえしていれば飛沫感染は防げるし、うがいをして一時だけ口腔内や唾液中のウイルス量を減らしたとしても、少しすれば元通りになるだけだろう。

 

むしろ、検体採取前に変にうがい薬でうがいされようものなら、検体採取時にはウイルスが検出されず、感染しているのに「陰性です」などという結果になりかねない。

 

まぁ、鼻から検体を採取すればいいのだが、鼻よりも唾液での検体採取が簡単ということで今後増えるだろうに、皆がうがい薬で頻繁にうがいしていては、唾液でのウイルス検査では正しい結果が得られなくなってしまう。

 

となれば、やっぱり鼻からの検体採取に戻しましょうということになる。

 

こんなことになったら、本当にバカだねぇ~だ。

 

 

 

もっと広範に、もっと先の先まで、しっかりと頭を使って考え、様々な想定をしてから公表なりをすべきだろう。

 

反射的に行動するのはダメ!

 

 

 

そもそも、ウイルス感染予防にうがいって効果あるの??

 

喉の粘膜にウイルスが付着した時点で時すでに遅しなのでは?と私は思っているのだが・・・

 

まぁ、タイミングにもよるのかもしれない、ウイルスが喉の粘膜に付着して数秒や数分ならうがいで洗い流せるとか、そんなものなのだろうか?

 

外出中に喉の粘膜にウイルスが付着したとして、家に帰ってうがいするまで数時間経過していても、うがいすればウイルスを洗い流せて感染を防げるというのだろうか??

 

私は日常において「うがい」はほぼしないし、インフルエンザが流行している時期でもしてこなかったが、インフルエンザに感染したことはない。

 

まぁ、感染ているのかもしれないが、だとしても、熱は出ないし、咳も出ないし、風邪のような症状があったとしても頭痛、鼻水くらいが年に1回あるかないかだから、インフルエンザとは思えない。

 

うがいってウイルス感染予防に効果あるのでしょうかね?