まだPCR検査やウイルスを理解していない人がいるようで、驚いております。

 

それが、立教大学大学院特任教授、慶應義塾大学名誉教授の金子勝氏なので、日本の将来が不安になるほどです。

 

この金子勝氏も小池都知事が嫌いなのでしょうが、だからとて「アホか?」などと投稿しているようでは、単なるストレス発散、自慰行為でしかなくなってしまう。

 

まぁ、金子勝氏がどうこうでも、「アホか?」がどうこうでもなく、問題はその主張だ。

 

 

 

立教大学大学院特任教授、慶應義塾大学名誉教授の金子勝氏のツイート

【データなしのコイケ】北京は食品市場1万人PCR検査を。武漢の1100万人PCR、シンガポールの外国人労働者30万人の抗体とPCR。アジア各国が無症状者の検査と接触追跡に向かう中で日本は呑気に橋のライトアップで「東京アラート解除」で「自衛しろ」だと。アホか?

 

 

「北京は食品市場1万人PCR検査」、「武漢の1100万人PCR」、「シンガポールの外国人労働者30万人の抗体とPCR」と、中国やシンガポールで検査していることを主張しているが、私からすれば、「それで?」といった感じだ。

 

「検査しました」、だから何?

 

それでウイルスを根絶できるとでも?それで感染拡大を止められたの?

 

これまでも日本以上にPCR検査をしていた中国や韓国で再び感染者が増えているということは、PCR検査をしてもそれだけで感染者をゼロにはできない、感染拡大は抑えられないという結果が出たというわけだ。

 

つまり、PCR検査は感染拡大予防と言うより、感染拡大途中の対処療法の一つと言った方がよいということ。

 

武漢で1000万人にPCR検査しても、北京で感染者が増え、北京でPCR検査をしても、今後はまた別の地域で感染者が増えとなるのではなかろうか?

 

実際、中国では武漢を封鎖し、徹底的な隔離とPCR検査をしてきたはずだが、中国東北部で感染者が増え、最近では北京でも感染者が増えている。

 

ウイルスが存在している以上、PCR検査をして陰性だとしても、その数分後に感染する可能性はあり、いたちごっこを永遠に繰り返すだけだ。

 

はて?

 

世界のどこに、PCR検査で感染拡大を止めた国があるのでしょうか?

 

そのデータを金子勝氏はお持ちなのでしょうか?

 

【データなしのコイケ】と記載する以上、【データありのカネコ】でなければ、その主張の筋が通らなくなってしまう。

 

ど素人の私でもそんなことは分かっているので、特任教授やら名誉教授である金子勝氏であれば、当然、そのことを前提として主張しているはずです。

 

後日、明確なデータを提示なさることでしょう。

 

 

 

それと、「アジア各国が無症状者の検査と接触追跡に向かう中で・・・」とあるが、日本においても当初から接触追跡は保健所が少ない人員ながら頑張って行っている。

 

ただ、無症状者に対する検査については、感染者数の多い東京都などでは物理的、人員的に手が回らず実施できていなかっただろうが、現状、余裕のある状態では行っているだろう。

 

実際、埼玉県では、当初から無症状者であっても、濃厚接触者や感染の可能性のある人に対してはPCR検査を実施している。

 

私は埼玉県内の感染者の情報すべてに目を通しており、その中の無症状感染者が何をきっかけにPCR検査したのかなどの詳細な情報も把握しているので、無症状者に対してもできる限りのPCR検査を実施していたことに間違いはない。

 

埼玉県以上に感染者が多い東京都では、ピーク時においてそこまでの対処ができていなかったのだろう。

 

 

 

そんでもって、最後にこの物言い、「日本は呑気に橋のライトアップで「東京アラート解除」で「自衛しろ」だと。アホか?」

 

「呑気」と自分勝手に解釈しているのと、ライトアップだけでアラートを発しているわけではないのに、それだけを取り上げて批判している部分に稚拙さが感じられる。

 

おまけに最後に「アホか?」があるので、稚拙さがさらに強調されている。

 

これが大学教授の主張・・・

 

まぁ、この稚拙さを差し引いてその主張を捉えると、日本も数千万人規模でPCR検査を実施し、感染者をしらみつぶしに見つけ出し、入院や隔離をして感染拡大を止めろということだと思われるが、

 

先述したように、中国でも韓国でも、日本以上にPCR検査を実施していながら、それでもなお、感染者が出てくるというのが実状だ。

 

数百億円から数兆円もかけてPCR検査したところで、再び感染者が出てしまえば、その数百億円や数兆円はすべて無駄になってしまう。

 

それとも、数兆円かけてでも国民全員をPCR検査すれば、感染拡大は抑えられ、今後、感染者が出てこないというデータでもあるのだろうか?

 

PCR検査しても、全員の検査が終わるまでに陰性だった人が感染し、またPCR検査するという繰り返しのために、数兆円を使い続けろと?

 

経済学者として、このようなお金の使い方は効率が良いと言えるのでしょうか?

 

 

 

「他国がやっているから、日本もやれ」という発想自体が幼稚な発想だ。

 

何の根拠もなく「みんな」という言葉を持ち出し、「みんな持ってるから、私にも買って!」と子供がねだるようなもの。

 

他国のその政策が実際にどれだけの効果を発揮したのかというデータでもあれば、その主張に賛同もできるだろうが、そのデータは見当たらない。

 

ただただ、自身の不安感に負けて、他国がやっているから日本も、という程度でしかない。

 

だから、【データなしのカネコ】と題したわけだ。

 

 

 

金も人員も必要とするいたちごっこになりかねないPCR検査に頼るより、自身でマスクを着用したり、手を洗うなりしてウイルス感染を防ぎながら生活する方が効率良く確実に収束に向かうだろう。

 

韓国が国民の1.6%、台湾が0.3%、シンガポールでも3.4%程度にしかPCR検査を実施していないのが実状で、0.2%程度の日本に近い0.3%の台湾が感染拡大を抑え込んでいるという事実がある以上、PCR検査数の多さが感染拡大を収束させる絶対条件ではないとわかる。

 

現状、データ上そうなっているわけだ。