NHK NEWS WEBに「WHO “マスクには一定の効果” 指針の内容を更新」という記事があった。
※NHKの記事はURLが変わったり、記事の削除が早かったりします。
WHOが1月作成した指針を4月6日付で一部更新したとのこと。
その内容は、
健康な人が一般向けのマスクをつけても感染を予防できる根拠はないと改めて指摘
ポイントは「一般向けのマスク」でしょう。
医療機関がウイルス対策で着用しているようなマスクであれば、顔にマスクの跡が残るほどぴったりと装着できますが、「一般向けのマスク」はそこまでの能力はないため、「感染を予防できる根拠はない」ということなのでしょう。
平均5日間から6日間とされるウイルスの潜伏期間中、みずからが感染していると気付いていない人が他の人にうつさないためにはマスクの使用が役に立つこともあるという見解を初めて明記
ここが、これまでの主張を少しずつ変えている部分。
これまでの「症状の無い人がマスクをする必要はない」という見解を変えてきました。
それでもまだ、「役に立つこともある」という言い回し。変な意地を張っている感じだ。
私は、PCR検査前の段階で既に多くの人に感染させている事実を考えれば、感染の有無が分かる前からマスクで飛沫感染を徹底的に防ぐべきだと思う。
「医療用マスクは医療従事者に行き渡らせなければならない」と強調し、一般の人が医療用マスクを使うのを控えるよう呼びかけるとともに、医療用マスクを使えば予防できるという誤った理解によって、手洗いや人との距離をとるなどの予防の措置がおろそかになりかねないと懸念を示しています。
この点はその通りだと思う。
医療用マスクは当然医療従事者優先、使い捨てマスクも医療機関や介護施設、保育園などを優先すべきだろう。
そのうえで、余裕があれば一般市民も使い捨てマスクを使えばいいが、余裕が無いなら再利用できる布製マスクで何とかするしかない。
そして、マスクは自身の感染を防ぐためではなく、自身に対しては感染確率を多少下げる程度で、自身の飛沫の拡散を防ぐためだと認識すべきだろう。
自身の感染を防ぐ最も有効な手段は、手を洗うまでは絶対に顔を触らないようにする!顔を触る前には必ず手を洗うようにする!これが一番だ。
一方で、これまでの指針では布製のマスクについては「いかなる状況下においても勧められない」としてきましたが、今回の指針では「予防の効果があるかはまだ評価ができていない」として、推奨することも反対することもできないと表現
ここでの「予防の効果」が何かによるが、自身への感染予防だとしたら、そもそも一般的なマスクは自身への感染予防を目的に作られていないのだから、大差ないだろう。
しかし、飛沫の拡散を予防する効果は十分にあると思う。
むしろ、気密性の高いマスクで咳やくしゃみをすると、フィルターを通過しきれずに隙間から飛沫とともに漏れ出てしまうが、布製マスクなら呼気は通過しつつも飛沫はキャッチできるのではなかろうか?
ウイルスは単体では移動できず飛沫に付着して飛散するのだから、飛沫さえ防ぐことができれば、飛沫感染の確率をゼロに近付けられる。
意外と布製の方がメリットがあったりするかもしれない。
まぁ、こういう部分をWHOなりがしっかりと検証してくれればいいのですよ。