イタリア、フランス、イギリス、スペイン、エジプト、東南アジアなどへの海外旅行、海外出張帰りの人の感染が目立っている。
日本政府が不要不急の外出を控えるよう呼びかけたのが2月中旬。
日本に帰国後、新型コロナウイルスに感染していることが判明した人たちの多くは、2月中旬以降に海外旅行へ旅立っている。
まぁ、2月中旬の時点では、フランスが10人ほど、イタリアでも3人ほどしか感染者が判明していなかったので、海外なら安全だろうと旅立ったのでしょう。
しかし、実態は・・・
有名観光地であれば、絶対と言っていいほど、既に中国人観光客が訪問している。
春節で世界中に中国人観光客が散らばった後であることを考えると、海外であっても、観光地であれば既にウイルスが・・・と想像できる。
しかも、日本と違い、欧米などの外国人は風邪やインフルエンザで即病院へ行くことはしない。
日本よりも状況が表面に出てくるのが遅くなるわけだ。
さらに、日本人は花粉症などでマスクをする人が多いが、外国人はマスクをしない。
当然、感染していれば飛沫による感染拡大を起こしやすい状態だ。
しかし、飛沫感染を防ごうと日本人がマスクをして歩こうものなら海外では目立ってしまうので、海外旅行中にマスクをする日本人は少ないのではなかろうか。
結局、日本にいるよりも感染しやすい環境だったのだろう。
やはり、「感染者数」という数値だけを見て、判断してはいけない。
そこから、様々な要因を織り込んで予測することが、危機管理である。
2月中旬時点でここまで予測するのは難しいだろうが、今後は、こういった考え方をしながら予測し、予め危険を避ける生活をしないと、結局は自身が痛い目にあうのだろう。
ちなみに、つい先日、世界のライブカメラ映像をインターネットで見てみたが、やはり、外国はマスクをしている人が少ない。
ほぼいないと言ってもいいほどマスクをしている人は見かけない。
日本以上に感染者も死者も多いのにだ。
日本で急激な感染拡大を抑えているのは、マスクをする習慣というのが、結構効いているのかもしれない。
何とかマスクを途絶えさせぬよう供給維持をお願いしたい。