これは何かの冗談なのだろうか?

 

今日は4月1日だったっけ??

 

ソフトバンクの孫正義氏が、ウイルス検査用の検体採取が家庭でできるキットを提供しようかとツイッターでつぶやいている。

 

https://twitter.com/masason/status/1237670955826069504

 

理由は、検査したくても検査してもらえない人がいるからだと。

 

https://twitter.com/masason/status/1237703396196413440

 

ちなみに、こんなシステムを検討中らしい。

 

https://twitter.com/masason/status/1237691139316015105

 

 

 

さて、問題点を指摘しよう!

 

家庭で検体を採取したとして、それを誰が検査するのだろう?

 

結局、民間の検査会社がそれを請け負ってしまっては、本当に緊急性の高い検査を即時に行ってもらえなくなる可能性が生じてしまう。

 

医療崩壊への第一歩となるだろう。

 

 

 

そして、この検査で「陽性」となった人はどうすると思う?

 

無症状や軽症の状態でも医療機関へ行ってしまうだろう。

 

検査を望む人ほど心配性のはずだ、当然、悪化する前に何とかしてもらおうと医療機関へ行ってしまう。

 

ソフトバンク病院でも建設し、病床が5000ほどあるならよいが、孫正義氏が病院経営に乗り出したというニュースは聞いていない。

 

となると、医療崩壊への第二歩目となるだろう。

 

 

 

次に、検体の採取というのは、医療機関で行っても採取の仕方によっては、感染しているのにウイルスを検出できないこともあるという難しいものだと思う。

 

知識も経験も無い一般人が的確に検体を採取できるのだろうか?

 

 

 

そして、上記にも関連するが、ウイルス検査の精度は100%ではない。

 

医療機関で検体採取を行っても100%ではなく、50%から70%の精度とも言われているのに、素人の検体採取ではそれ以下の精度になるのは容易に想定できる。

 

その場合、検査結果では「陰性」でも、30%から50%の人は「実は感染していた」という状態になるということだ。

 

「陰性」という誤った検査結果に安心し、何の警戒もせずに行動されてしまっては、感染拡大をさらに強めるだけだ。

 

今はウイルス検査に拘るのではなく、皆が「自身が既に感染していると仮定して」行動することが最善だと思う。

 

そうすれば、知らず知らずのうちに感染していたとしても他者への感染を最小限にできるし、感染していなかったとしたらそれでよいだけだ。

 

 

 

さらに、理由である「検査したくても検査してもらえない人がいる」だが、

 

これは誰目線のことだろう?

 

医療機関目線なら政府が何となしなければならない事案だが、一般人の患者側目線でのことであれば、検査とは何ぞやというのを教えてあげればよいだけだ。

 

・ウイルス検査は、自身が感染しているかしていないかを確認し、不安を解消するためのものではない。

 

・無症状、軽症の状態でウイルスを特定したところで、医療機関ですべき治療や対処療法はなく、ただ家で静養してもらうだけ。

 

・ウイルス検査とは、重症者に的確な医療を施すうえで原因を特定するために実施するもの。

 

・無症状や軽症者の検査のために検査機関を満杯にしたり、病床を埋めたりしてはいけない。

 

これらをしっかりと理解してもらう必要がある。

 

 

 

そして、最後に、ソフトバンクだって基地局などのインフラ整備をせずに、いきなり携帯電話を販売したりはしなかったでしょ?

 

電波も不十分なのに、携帯電話が欲しい人に携帯電話を売りさばいて、いざ通話してみたら繋がらないなんてことになったらどうします?

 

当初はそんなことも多々あったようだが・・・

 

検査機関や医療機関の準備を万全にせぬまま、ウイルス検査だけを好き勝手に受け付けてしまうというのは、電波が無いのに携帯電話を売り、契約を受け付けるのと同じことだ。

 

孫正義氏はそんなこともわからんのか?

 

経営者として、そんなやり方でいいの??