日本ではダイヤモンド・プリンセス号の新型コロナウイルス対応で、国内からも海外からも批判ばかり。

 

批判ばかりとは言っても、主にマスメディアによるもので、外国政府からの批判は私個人は目にしていない。

 

今回の事態、3700人もの対応は過去にあったのか定かではないが、私個人が生きてきた中では世界で初めてだと思っている。

 

こんな事態に、ほかのどの国の政府も誰にも批判されずに対処する自信は無いだろう。

 

日本がどのような対応をして、どのような結果になるのかを黙って見ていて、後の参考にしようとでも考えていたのだろう。

 

 

 

で、アメリカのマスメディアもこれでもかと言わんばかりに日本政府の対応を批判しているものだから、私個人としては、アメリカのインフルエンザを心配しろ!と思ってしまうわけだ。

 

そのアメリカのインフルエンザ、CNNの数日前の報道によると、感染者数2600万人、死亡者数1万4千人とのこと。

 

日本の新型コロナウイルスより深刻ではないのか?と思ったわけだが、日経ビジネスで以下のような記事を目にした。

 

「米国ではコロナよりインフル猛威」のウソとホント

https://business.nikkei.com/atcl/seminar/19/00019/021700142/?P=1

 

この記事は、アメリカ国内では例年通りの感覚なのに、日本国内では「アメリカでインフルエンザウイルスが猛威を」というような報道がなされていることに対し、本当はどうなのか?を探ってみたという内容。

 

記事によると、アメリカ国内のインフルエンザ感染者数、死亡者数ともに例年と大差ないとのこと。

 

まぁ、日本人からすれば、1万4千人の死者が例年通りといことにも驚いてしまうが、今シーズン特別に猛威を振るっているという状況ではないのに、そうであるかのような報道が日本でされているわけだ。

 

アメリカのマスメディアからすれば、アメリカで毎年1万人以上の死者を出しているインフルエンザウイルスからすれば、新型コロナウイルスはどうなのか?と訴えかけたかったものが、

 

日本のマスメディアでは、1万人以上の死者ということに驚き、「アメリカでインフルエンザが猛威」という印象で報道してしまったのだろう。

 

 

 

アメリカでのインフルエンザ感染者数も死亡者数も例年と大差無いとのことだが、この記事で気になる部分があった。

 

確かにインフルエンザのような症状で病院にかかる人の割合は増えているようだ。米政府が設置している疾病対策センター(CDC)がホームページで公表している20年2月8日までのデータ(下のグラフ)によると、過去最悪のペースで推移していることが分かる。

 

という部分。

 

インフルエンザのような症状で受診している人が例年より多いが、インフルエンザ感染者数は例年と大差無いとなると、インフルエンザウイルスが原因ではないインフルエンザのような症状の人たちは何が原因なのだろう?

 

悪く捉えれば、その差が新型コロナウイルスなのでは?と思ってしまう。

 

もしそうだとしたら、アメリカ国内でも判明していないだけで新型コロナウイルスの感染が拡大している可能性がある。

 

楽観視をすれば、中国で新型コロナウイルスが蔓延している恐怖心から、インフルエンザのような症状で受診する人が増えているだけで、ただの風邪だったのかもしれない。

 

どちらの要因かによって、アメリカ国内も日本のように心配しなければならない状況になり得るだろう。

 

記事を読んでそう思った次第だ。

 

 

 

ダイヤモンド・プリンセス号の乗客が下船する以前から、日本国内で新型コロナウイルスの感染者が確認されていることから、日本以外の国も同じ状況なのは明白だ。

 

実際、世界の多くの国で感染者が確認されている。

 

日本はたまたま3700人乗船のクルーズ船の対応をすることになったため、世界から大注目と大批判を浴びることになったが、このクルーズ船を除けば、どこの国も同じ状況下にあるわけだ。

 

ダイヤモンド・プリンセス号を上回る事態が起こる可能性だってゼロではない。

 

ダイヤモンド・プリンセス号という前例があるのだから、もし、同様の事態が発生しても、日本以外の国々は日本以上に完璧な対応ができるようになっているはずだ。