安倍政権が大嫌いなのだろう、ここぞとばかりにダイヤモンド・プリンセス号への対応を利用して政権批判している人がいるが・・・

 

批判したければすればいい、自由だ。

 

しかし、「これはダメ!」、「あれはダメ!」、「全員検査しなかったのがダメ!」などという批判ばかりで、具体的に何をどうしていたら正解だったのかを明確にしたうえでの批判は見当たらない。

 

このような批判の仕方では自己満足、自身のストレス発散、自慰行為でしかない。

 

本当に国民の健康を思うのであれば、実現可能な案を示してほしい。

 

部分的には理想を実現できるとしても、全体で考えると実現は難しいなど、世の中には様々な制約があるうえで、実現可能な案を。

 

 

 

大学教授が船内を見て動画で批判しているが、では、グリーンゾーンとレッドゾーンをしっかりと区分けできていなかったのはなぜなのか?

 

3700人という対象人数に対し、船内でどのようにすれば区分けを100%完璧な状態にできたのかの正解を教えてほしい。

 

そもそも、このような事態の中で100%完璧な対応などできるのもなのか?

 

 

 

テレビ朝日のモーニングショーでは玉川徹氏が何度も何度も「全員検査すべき」と言って批判しているが、ウイルス検査は感染しているか、感染していないかがわかる検査ではなく、ウイルスが検出されたか、検出されなかったかがわかるだけであり、検査のタイミングや検体の採取のポイントや仕方によって検出されないこともあり得、実際に検査で陰性の結果後に陽性になる人も存在している100%完璧ではない検査だ。それを全員にしたとして、安心感を得られるのだろうか?

 

正しくない安心感を与え、感染しているのに感染していないかのような行動をとってしまい、さらに多くの人に感染させてしまう危険性は無視していいのだろうか?

 

前提として、ウイルス検査は100%完璧ではないことを認識すべきだろう。

 

 

 

また、3700人を船内ではない個室で隔離すべきという批判もあるが、確かに理想はそうすべきだろう。

 

では、理想を現実にすることは可能なのだろうか?

 

3700室のバス、トイレの整った個室をどのように手配するのか?

 

家族単位、数人単位に妥協すべきかどうかも判断しなければならない。

 

おそらく、1か所で3700室は無理だろうから、何か所、十数か所、数十か所になったとして、そこへの移動手段や、食事の提供、その人員、分散した各施設での医療の確保、そのための看護師や医師は何人必要になるのか?

 

施設が分散すればするほど、食事提供のための人員、経過観察するための看護師、医師の人員は多く必要になる。

 

また、分散した各施設へ移動する前にウイルス検査をしたとしても、検査が100%ではない以上、ウイルスに感染していると想定して移動もしなければならないだろう。

 

だとすると、バスなどの集団で移動するより個別で移動するのが望ましいはずだ。

 

個室での隔離が理想なのに、移動時に集団では個室での隔離の意味が薄れてしまう。

 

となると、3700人の個別の移動は可能なのかとか、施設が遠隔地の場合は途中でトイレ休憩なども必要になるが、その際に公共トイレを使用していいのかなど、様々な問題が思い浮かんでくる。

 

ど素人が考えてもこれほどの懸念材料があるわけだが、批判するだけでなく、これらの懸念をすべてクリアでき、ど素人では思いつかないほかの問題もクリアし、物理的、人員的に実現可能だった手段、つまり、正解を教えて欲しい!

 

 

 

今後のためにも、ぜひ、批判だけでなく、ならば3700人を個室で隔離するには具体的にどこの施設を使用し、それら施設への移動手段は何をどのように使用し、移動途中でのトイレ休憩などは他者への感染を防ぐためにどうすればいいのか、隔離施設での必要な人員の手配はどうすればいいのか、などなどをすべて100%完璧な方法を示してから、批判をお願いしたい。

 

まぁ、100%完璧だと思っても、ほかの人が見れば不備だと批判される部分もあるだろう。

 

世の中100%完璧なんぞあり得ないのだから、何をどうしたとしても批判する者は出てくるわけだ。

 

でも、批判だけでは何も変わらないし、ダメ出しだけでは、結局は面倒な部分を他人に丸投げしているだけになってしまう。

 

批判と提案をセットにしなければ、ただの野次でしかない。

 

自身も100%完璧な人間ではないのに、他人に100%完璧を求めるかのような批判はどうかと思う。

 

批判だけでなく、共に考え対処する社会になってほしい。