さて、テレビ朝日のモーニングショーでは他局に比べて新型コロナウイルスへの政府の対応を猛批判し、「全員検査できるようにすべき」とコメンテーターが声を荒げている中、国会では何をしているかと思えば・・・
立憲民主党の辻元清美議員が、日本の首相に対して、
「鯛は頭から腐る。上層部が腐敗すると残りもすぐに腐っていく。原因は鯛の頭。頭を変えるしかないんじゃないんですか」
などと発言。
つまり、安倍首相に対し、「あなたは腐っている」と侮辱するような暴言を吐いていた。
国民の約45%が支持している内閣の総理大臣に向かって「腐った頭」発言ということは、支持している45%の国民に向かって言っているも同然だということだ。
相手が首相だろうが、大臣だろうが、一国会議員であろうが、その背景にはその人物を支持している多くの国民がいることを忘れてはならない。
もちろん、野党議員である辻元議員にも辻元議員を支持する国民がいるわけだ。
武道の精神にもあるように、相手が憎き敵であろうとも、最初から最後まで常に敬意をもって接することが最低限のマナーだろう。
これは立憲民主党の辻元議員にも、一国の首相である安倍首相にも等しくあるべきことだ。
そういったことからすると、今回の辻元議員の「鯛は頭から腐る・・・」発言に対する安倍首相の野次は、おあいこ、引き分けとして終えるべき事柄だろう。
自分は相手を侮辱するような発言をしておいて、相手の野次は許さずに噛み付き謝罪させようというのは、質の悪いチンピラがわざとぶつかっておいて「謝れっ!」、「慰謝料払え!」などと難癖をつけているのと変わりない。
国会議員であるからには、常に、相手議員を支持している国民に向かって発言していることを意識するべきだ。
ちなみに、日本の首相は国会で野次を言ってはいけないのだろうか?
首相の演説や答弁の際に野党議員から野次が発せられるが、野党議員の野次は許されて、首相の野次は許されないという違いは何なのだろう??
まぁ、今回の「鯛は頭から腐る・・・」発言に対する首相の野次の一件によって、立憲民主党の支持率がアップするとは思えない。
国民が聞きたいのは、相手を侮辱するような発言でも野次でもなく、野党が政権を握っていたらどのような対応ができるのか、していたのか、そして、より良い案があるならそれを是非とも聞かせてもらいたいと思っているのではなかろうか?
こういった国民の要望、ニーズに的確に応えられていないから、野党の支持率が微々たる変動でしかないのだろう。
相手を侮辱するような発言をしたり野次を飛ばす行為は、自身の発散、自己満足といった自慰行為でしかないことに気付くべきだ。