ここ10年ほどでスバル車の特長やメリットが薄くなった気がする。
スバルと言えば走りの良さ、走りへの拘り、四輪駆動、水平対向エンジンといったものが以前からあり、そこへ、アイサイトなどが最近加わった。
しかし、走りの良さや走りへの拘りは、WRC(世界ラリー選手権)から撤退して以降、年々感じられなくなってきた。
四輪駆動についても、制御技術などにより二輪駆動で特に問題ないとも言える時代。
実際に最近のSUVは二輪駆動であることが増えている。
水平対向エンジンについては、おそらく、低燃費の限界なのではと思う。
WRCで水平対向エンジンではないトヨタ車などが活躍していることからも、水平対向エンジンである必要性は感じられない。
そして、スバルが先進的な立場だった運転支援システムのアイサイトについても、他メーカーが追い付き、今は一部メーカーに追い越されている状態。
最近登場したX-MODEという滑りやすい悪路での走破性を高める装置についても、日本においては活躍の場はないのでは?
特に今シーズンは雪もあまり降らず、新潟や長野でも路面に雪が積もることが少ない。
今後、温暖化が進めば、雪が降らないことが増えることだろう。
降っても時々ドカッと降り積もり、あっという間に溶けてなくなるというもの。
だとすると、X-MODEもそれほど必要性を感じられなくなるだろう。
そう言うと、雪道だけに限らないと言うかもしれないが、泥道だって日本には少ないし、河川敷や海岸を走ることだって環境保護を考えたらしてはいけないことだ。
つまり、悪路を走るなんて日本ではほぼ無いし、環境保護の観点からも車が入り込んで良いものではない。
となると、スバル車の特長とは・・・・
今後、環境基準がさらに高まると、スバル車の燃費ではクリアできなくなるだろう。
トヨタの電気自動車技術を使い、水平対向エンジンさえも捨てざるを得ない状況も考えられる。
ますますスバル車の特長が薄れ、なくなっていく。
燃費はさほど気にしないが、ある程度の大きさで、故障が少なく、それほど高価格ではない車を欲しがる北米でしか売れなくなる。
というか、もうそうなっている。
WRCに参戦していた頃はイギリスを中心にヨーロッパでもそれなりに売れていたが、WRCから撤退し、車両サイズも大きくなった今はヨーロッパでは売れていない。
日本でも、スバルがWRCに参戦していた頃を知っている世代が見放したらどうなることか・・・
長年スバル車を乗り継いできたというか、運転免許を取得してからスバル車しか乗り継いでこなかった者としては大変悲しいことだ。
日本の林道など、細い道でも気軽に走れるコンパクトで走りの良い四輪駆動のSUVでも作ってくれればよいのだが。
レガシィもアウトバックもフォレスターもインプレッサもXVも、モデルチェンジの度に大きくなり、大きくなったことでレガシィやアウトバックが日本では販売台数を減らしているのに、今後、フォレスターやインプレッサ、XV、レヴォーグなども巨大化させ続けるのだろうか?
もはや今のフォレスターで山に写真を撮りに行こうとは思えない。
今後乗り換えるとしたら、私にとっては、もはやスバルに選択肢は無い。