朝の報道番組でまたも煽り運転のニュース。

 

これだけ報じられているのにまだ煽り運転する輩がいるのか・・・

 

と思いつつ、よほどの悪人が煽り運転目的で運転するのを除き、通常、何の切っ掛けも無く煽り運転が始まることはないだろうと思って放送を見ていると、原因があった!

 

 

 

被害者のドライバーも何となく切っ掛けとして自覚しているようだったが、前方の信号が赤なので比較的早めにブレーキをかけたそうだ。

 

極端な急ブレーキでなければ、そのこと自体は間違ったことでも違法行為でもない。

 

どうせ停止するのだから加速する意味もないし、燃費にも効果的だ。

 

しかし、そのブレーキのかけ方に問題があった。

 

後続の車がいる状態でギアを落としてエンジンブレーキをかけたそうだ。

 

皆さんが普段使うフットブレーキならブレーキランプが点灯する。

 

しかし、ギアを落とすエンジンブレーキの場合、ブレーキランプは点灯せず、速度だけが急に落ちる。

 

となると、後続の車はびっくりするわけだ。

 

これが煽り運転の切っ掛け!

 

 

 

後続の車からすれば、「何やってんだ前の車!あぶねーじゃねぇか!!」と思うのが通常の反応だろう。

 

ただ、人によってはそこからさらに煽り運転のスイッチが入ってしまう。

 

 

 

報道番組では、最終的に煽り運転をしたドライバーを加害者、煽られたドライバーを被害者として、視聴者に分かりやすく報じたいためか、煽られたドライバーのエンジンブレーキについて触れることはなかったが、後続車の存在がありながらギアを落としエンジンブレーキで減速することも危険な運転だ。

 

私は前の車のケツを見ながら運転するのは嫌いなので、車間距離を取って運転するが、昨今、車間を詰め、前の車のブレーキランプを見ながら自分もブレーキを踏むというようなドライバーが多いと感じている。

 

なので、私は、後続車がいなかったり、後続車の距離が遠く離れている時にしかエンジンブレーキは使用しない。

 

ブレーキランプが点灯しないエンジンブレーキでは、後続車がびっくりするだろうと考えているからだ。

 

つまり、運転技術としては間違いではなくとも、自分本位の運転ではなく、自分の運転により周囲がどう感じるのかまで考えて運転するようにすべきということ。

 

 

 

日没で周囲が暗くなっているのに、「自分では見えているからライトはまだつけない」などという考えは間違い。

 

ライトは自分が見るためでもあり、周囲に存在を示すものでもある。

 

同じように、「減速できるのだからエンジンブレーキでよい」という自分本位の考えではなく、後続車に減速を知らせるためにフットブレーキでブレーキランプを点灯させながら減速をしようと、周囲を気遣う運転をしなければ、相手によっては自分が煽られることになるのですよ。

 

 

 

ドライブレコーダーの普及で煽り運転がニュースになることが増えたが、煽られている時の映像だけでなく、煽られる少し前からの映像をニュースでも放送して欲しい。

 

そうすれば、どのような運転が煽り運転をされるのかが視聴者にもわかるようになるのではなかろうか?

 

無の状態から事が起こることはほぼ無いのだから、何かがあって煽り運転されるはずだ。

 

その何かが分かれば、それに気を付けた運転をすることで煽り運転の被害者になることを防げるはずだ。

 

煽り運転の加害者を叩く報道ばかりでなく、被害者にならないためにはという報道も増やすべきだろう。

 

 

 

基本、自分本位の運転ではなく、周囲にどう思われるのかまで考えた運転をしていれば、周囲をイラつかせることもなく、煽られる切っ掛けを作ることもないだろう。

 

 

 

あ~、思い出した。

 

車線変更や左折の際に直前にウインカーをつけるドライバー。

 

「ウインカーつけたのだから問題ないでしょ!」と言わんばかりの運転。

 

ウインカーもブレーキランプも周囲に伝わっていなければ意味無いですから!

 

点灯させりゃいいってもんじゃない!

 

周囲に伝えようという心が無ければダメ!

 

何事も心が無い者はダメですな。