普天間基地の辺野古への移設について沖縄県の県民投票により反対多数となった。
だからと言って、国防に関することを沖縄県の民意だけで左右するというのは、民主主義に反することになる。
沖縄県のことを沖縄県民の意見だけで左右するのであれば問題ないが、国防に関することを一部の県民の民意だけで左右するというのは危険だろう。
そもそも、辺野古への移設は民主党政権時代の鳩山由紀夫内閣で決定したことだ。
当時も辺野古への移設には反対の立場であったが、国外移設や県外移設についてアメリカと協議していくうちに、それらが困難だと認識し、やむを得ず辺野古への移設を決定したと記憶している。
つまり、日本側がアメリカに対して国外移設を求めてもどうにもならず、国内での県外移設を検討してもどうにもならなかったという結果が既にあるわけだ。
当時の政権与党であった現野党の人たちは、その過去を覚えていないのだろうか?
覚えていない、忘れた、知らない、というのであればあまりにも不勉強だろう。
2、3分の遅刻で5時間も審議拒否している暇があるなら、お勉強すべきところだ。
もし、覚えていて、知っていて、今、このような反対運動をしているとすれば、悪質とも言える行いだろう。
自分たちが身をもって無理だと認識し、苦渋の決断をしたにもかかわらず、立場が変われば再び辺野古への移設反対を主張し政府批判をするというのは、
従軍慰安婦問題の最終的かつ不可逆的な日韓合意を大統領が交代したら無かったことにしてしまう韓国と同じような行いではなかろうか?
内情としてはやむを得ずだとしても自分たちが決めたことなのに、自民党政権になり立場が変わると、自分たちが決めたわけではないかのように反対を主張する。
実に悪質なやり方ではないか!
これでは政治も社会も先へ進めないではないか!
そんなに反対するのであれば、野党議員がアメリカと協議して、辺野古移設以外の解決をしてみればよかろう。
民主党政権時代にできなかったのが、今になってできるとは思えないが・・・
ちなみに私自身は辺野古への移設には反対だ。
わざわざ海を埋め立ててまで移設するくらいなら、嘉手納基地などのだだっ広い米軍住宅をマンションタイプに整理して、土地を空ければよかろうにと思う。
そもそも、日本は日本の自衛隊で守るという日本人の覚悟さえあれば、アメリカに頼る度合いを減らし、在日米軍を大幅に縮小させることも可能だろう。
憲法9条改正には反対、自衛隊は違憲だ、在日米軍を減らせ、などと主張していても、では、どのように日本を守るのか?という問いには答えない。
これでは、日本国憲法にある国民の生命と財産を守ることはできないし、それらを脅かした状態に至らしめることになる。
憲法9条改正には反対、自衛隊は違憲、在日米軍を減らせ、日本をどう守るかは知らんぷり、そんなことを主張している政党に日本国民の生命と財産の保護を任せられるわけがないではないか!
中国が日本の島を奪い取ろうとしない信頼できる国になり、北朝鮮が核兵器を放棄して拉致被害者を日本に帰し、韓国が自衛隊機にレーダー照射をしない信頼できる国になり、すべての日本国民が何の不安もなく生活できるようになれば、憲法9条も改正せず、自衛隊も現状維持か縮小し、在日米軍を撤退させることも可能だろう。
しかし、その可能性は限りなくゼロに近い。
やはり、憲法9条を改正し、日本国民が自分たちの力で自分たちの国を守れるようにし、アメリカへの依存度を減らし、在日米軍を縮小させ、沖縄県内の米軍基地を無くしていくのが現実的で合理的な方法だろう。