桜田大臣の池江選手に対する「がっかり」発言で、国会でも野党が猛攻撃しているが、

 

桜田大臣のインタビュー発言すべてを聞くと、インタビュー真っ先に池江選手の体調を気遣う発言をしているのがわかる。

 

それでもマイクを向け続けるマスコミに対して、今度はオリンピック担当大臣として、東京オリンピック目線での発言に至ったのだろうと推測できる。

 

そこで、東京オリンピックでの活躍を期待していたので「がっかり」という単語が出てきたわけだ。

 

別に、池江選手のことについてを問われて、池江選手の体調を気遣うこともなく、いきなり「がっかり」などと発言したわけではないし、池江選手に対して「がっかり」と言ったわけではなく、病気に対して「がっかり」という意味で言ったのがわかる。

 

発言の一部、さらにその中の一部の単語を持ち出して猛批判するというのは、実に浅はかな行動なのではなかろうか?

 

 

 

桜田大臣はインタビューされて真っ先にこう発言している。

「正直なところ、びっくりしましたね。聞いて。本当に。病気のことなので、早く治療に専念していただいて、一日も早く元気な姿に戻ってもらいたいというのが、私の率直な気持ちですね」

続いて競泳で活躍していることについて問われ

「本当に、そう、金メダル候補ですからねえ。日本が本当に期待している選手ですからねえ。本当にがっかりしております。やはり、早く治療に専念していただいて、頑張っていただきたい。また元気な姿を見たいですよ。そうですね」

 

問1.さて、この一連の発言において、桜田大臣は、池江選手の体調を気遣うことなく、ただただ、東京オリンピックのことだけを考えていたのでしょうか?

 

問2.そして、競泳での活躍について問われた時の発言、「本当にがっかりしております。」は、何に対してがっかりしているのでしょうか?

 

という国語のテスト問題があったとして、どう答えますか?

 

猛批判している野党議員であれば、

 

問1.は「池江選手の体調を気遣うことなく東京オリンピックのことだけを考えていた」と答えるのでしょうね。

 

問2.は「病気になった池江選手に対してがっかりしている」と答えるのでしょう。

 

これでは両方とも不正解になることでしょう。

 

もう一度、国語の授業を受けなおした方がよろしいかと思いますというレベルだ。

 

正解は、

 

問1.は「真っ先に体調を気遣っていることから、東京オリンピックのことだけを考えていたわけではない」

 

問2.は「病気に対して」

 

さらに再び池江選手への応援の発言があることから、池江選手に対してがっかりだと発言したのではないとわかる。

 

 

 

こんな間違った日本語の解釈で猛批判することをOKとするならば、私は野党議員たちの国会での質問の仕方に対して猛批判したい。

 

なんだ、まるで犯罪者を取り調べているかのような質問の仕方は!

 

いきり立った恐ろしい表情で、声を荒げ、言葉を投げつけるようなものの言い方。

 

何様のつもりだ!

 

正義の味方にでもなったつもりか?

 

相手も国民の票を得て議員になった人物だぞ!

 

相手がどうであろうが、敬意をもって接することができる。

 

そのような人物こそが尊敬されうる人物だ。

 

まるで取り調べをしている刑事気取りで、そんな自分に酔っているかのような質問の仕方を見て、「あんな人に私もなりたい」などと思う国民は少なかろう。

 

自分の意見や発言が正しいのであれば、声を荒げる必要もなく、議論、討論において勝てるはずだ。

 

相手のほんの少しのミスや相手の発言の一部を切り取っただけの、言わば難癖をつけているだけだからこそ、発言の力だけでなく、怒りの表情や、声を荒げるなどの他の力も使わねばならないのでは?

 

相手のちょっとした落ち度ばかりを取り上げ、国会で時間を使うことより、公務員の中から不正が発生しない制度、体制づくりについての議論や、虐待から子どもを守るための政策についての議論をすべきだ。

 

野党が次の選挙のことばかりを考えているのが見え見えで、呆れるばかりだ。

 

これだから、自民党の支持率が下がっても、野党の支持率は変わらないのだろう。

 

普通なら、与党の支持率が下がれば、その分、野党の支持率が上がりそうなものだが、そうならない。

 

野党の日頃の行いを見ている国民の多くが、野党のやり方に対して尊敬することができないからでしょう。

 

 

マスコミもマスコミだ。

 

相変わらず一部を切り取り、意図的に問題を作り出すやり方をしている。

 

私はたまたま、どこかのテレビ報道で桜田大臣のインタビューを最初から流している場面を見て、「ん?野党や報道番組が批判しているのとは違うではないか!」「そんなひどいことを言っているようには聞こえないけど」と思った次第だ。