西日本の豪雨について、テレビ朝日の報道番組モーニングショーで青木理氏が政府の対応が遅いというような批判をしていたが、そもそも、その程度の意識しか持っていないことが問題なのではないかと思う。

 

何か事件、事故が起きれば、「政府の対応が・・・」、「政権が・・・」、「役所が・・・」などと批判することが毎度毎度の状態。

 

自分以外の誰かに何かをしてもらおうという考え方自体を変えるべきだと思う。

 

自分の命を自分以外の誰かに委ねている、そして、自分の思い通りにならなかったら自分以外の誰かを批判する。

 

そんなことで何を守れるのか?

 

 

 

自動車を運転していて、人にぶつかりそうになった時、クラクションを鳴らしてその人に避けてもらおうというのと同じこと。

 

その人がクラクションの音に気付かなかったら?、その人が咄嗟に動けなかったら?といったことは考えもしないのだろう。

 

そして、事故を防ぐのをその人任せにしていることにも気付いていない。

 

自分以外の誰かをどうこうして、自分の思い通りにしようとするよりも、自分が動く!

 

これが一番確実なことでしょ!

 

クラクションを鳴らして相手に避けてもらうよりも何よりも、自分がブレーキを踏んで安全を「自分で」確保する!

 

防災においても同様です。

 

政府任せ、行政任せではなく、自分で考え、自分で判断し、自分で動いて、自分で安全を確保する!

 

その中で政府、行政を利用するものであって、政府、行政に自分の命を委ねるものではない。

 

テレ朝モーニングショーのコメンテーター青木理氏のように、いつでも、なんでも、政府批判に結び付けようとする考え方をしていては、いざという時に自分の命を自分で守ることすらできなくなってしまうでしょう。

 

自分すら不完全なのに、自分以外のものに完璧を求め、そうでないからといって批判するというのは、あまりに身勝手で見苦しい。

 

自分以外のものも不完全だと認識したうえで、自分自身で最善を考え行動すること。

 

自分の命は自分で守るという意識の低さと、自分の国は自分たちで守るという意識の低さは関係しているようにも思う。

 

 

 

そもそも、政府が早期に対応すれば土砂災害が防げたわけではないし、現場を知らない政府が対応のしようもないのが実情だろう。

 

現場を一番良く知るのはその現場に居る者だ。

 

実際、東日本大震災の福島第一原発で、現場を知らない政府や東電本店の者があれこれ指図し、どうなりました?

 

霞が関の官僚や政治家よりも、現場自治体の職員や議員の方が現場に詳しいだろうし、現場自治体の職員や議員よりも、そこに住んでいる人の方がさらに詳しいことだろう。

 

今、どれだけの雨が降っているのか、今、山の斜面はどうなっているのか、今、川の流れはどうなっているのかを政府が把握するのは不可能に近い。

 

その時、その状況を把握し、感じ取り、判断できるのは、今そこに居る人が一番のはずだ。

 

政府にできるとしたら、今後、国民の意識を変えることくらいだろう。

 

地球全体の環境が激変している中で、予め備えることには限界がある。

 

環境の激変、天候の激変に人間自体がその時、その場で対処するしかない。

 

誰かに何かをしてもらうよりも、自分で動くことが何よりも確実だという意識を持つこと。

 

その判断ができないのならば、できるように「自分で」勉強、訓練すること。

 

 

 

おそらく、野党は毎度の如く政府を批判することだろう。

 

ならば、ハザードマップで危険と指摘されている場所に住居を建設できないようにする法律でも提案してはどうか?

 

土砂災害から政府が何としても国民の命を守るとするならば、それくらいの法律を立法しなければ実現は難しいだろう。

 

 

 

さらには、マスコミにもできることはあったはず。

 

私は東日本に住んでいるので西日本でどの程度報道されていたのか知らないが、少なくとも、東日本の民放では大雨の状況、川の状況を映像で詳しく伝えている報道はされていなかった。

 

いつも、事後に報じるばかり。事後で遅い!

 

国土交通省などが河川の監視カメラの映像、画像をインターネット上に公開しているが、災害発生時や災害が発生しそうな状況の際にはアクセスしづらくなり、映像や画像を確認することができなくなってしまう。

 

テレビであればそのようなことにはならないのだから、テレビ局で河川の水位情報などを常時確認できるようにしてはどうか?

 

映像を全国各地に届けることに関しては、政府よりもテレビ各局の方がお得意のはずだ。

 

政府批判ばかりしていないで、日本のため、社会のため、国民のために、各社で協力してでもそのような体制を作ってはどうか?