野党議員の集団が財務官僚のセクハラの件で、申し入れ書を官房長らに渡そうと官房長室などに向かおうとしたが、警備員に阻止された。

などというニュースがあった。

 

当然の措置だろう。

 

十数名もの議員が勤務時間中の官庁内を好き勝手に歩き回るというのは、威力業務妨害、議員による官僚へのパワハラになる。

 

さらに、たとえ国会議員とはいえ、国の中枢、国家機密も取り扱うであろう、中央官庁の庁舎内をウロウロするというのは、セキュリティにおいても危険であり、他国と比べても時代遅れの状態ではなかろうか。

 

野党は、麻生財務大臣のG20参加にも反対したそうだが、セクハラ問題と諸外国との金融問題、どちらが日本国民の今後に多大な影響を及ぼすものと考えているのか。

 

財務省の職務を妨害し、財務大臣のG20参加に反対する。

 

この事実だけで、野党が日本をどうしようとしているのか疑問であり、日本の足を引っ張ろうとしているのではないかという「疑惑」を抱かざるを得ない。

 

野党は、「疑惑」だけで責任を取れと安倍首相に強く迫っているが、財務省の職務を妨害し、財務大臣のG20参加に反対するという、日本国民に対し大きな損失、損害を与えているのではという「疑惑」に対して、責任を取るべきではなかろうか。

 

果たして、誰のためにそのような行いをしているのか?

 

財務省の職務を妨害し、財務大臣のG20参加を阻止することが、日本国と日本国民のためになるとでも言うのだろうか?

 

 

 

そして、セクハラ問題に対して、麻生大臣の辞任や財務省の謝罪を要求しているようだが、財務省がセクハラしたわけではない!

 

財務省が謝罪する意味がわからないし、筋が通らない。

 

そこまで連帯責任を要求するのであれば、議員秘書の不祥事を秘書だけの責任にせず、その議員も同様に負うべきだろう。

 

また、同じ党内の議員が何らかの不祥事を犯した場合、その党の議員全員が謝罪なり辞職なりすべきということにもなろう。

 

当然、そのつもりで財務省に謝罪要求と麻生大臣の辞任を要求していることだろう。

 

他の人に対して言っていることと、自分たちに対してやっていることが一致しているのであれば、文句は言わない。

 

しかし、野党にしても与党にしても、言動が一致していないことが実に多い。

 

そんな人たちを誰が尊敬できるだろうか。

 

不信感を強めるだけのことだ。

 

 

 

とにかく、野党のパフォーマンスのために、財務省の職務が滞ったり、大臣がG20に参加しないことで、他国との交渉事において不利な状況になるというのは、絶対に日本国民のためにはならない。

 

日本国民のためにはならないが、他国にとっては逆に有利になるから嬉しいのかもしれない。

 

となると、野党は、他国のためになることをしてしまっていることになる。

 

そのことを自覚し、真に日本国、日本国民のために国会議員という役目を果たすべきだ。

 

そうでなければ、日本国民から高い支持を得られていない野党が、いったい「誰のために?」という「疑惑」を抱く国民が増えていくことだろう。

 

もしかしたら、すでにそのような「疑惑」を感じているからこそ、野党を支持できない、支持しない国民が多いのかもしれない。