半世紀以上も進化していない原発技術にいつまでも固執したことで、東芝はほかの多くのものを失うことになった。

 

世界中の誰もが、原子力発電はクリーンで安全で何の問題も無い素晴らしい発電技術だなどとは思っていないだろう。

 

火力発電よりもクリーンで安全で効率の良い発電技術があれば、そちらの方が良いと思うはずだ。

 

にもかかわらず、原発技術で金を稼ごうなどと発想した東芝の気が知れない。

 

日本政府も同様で、高速増殖炉もんじゅなどに何兆円も注ぎ込んでいながら、結局、何の結果も出していない。

 

原発技術に何兆円も注ぎ込むより、原発に代わる発電技術の開発に何兆円も注ぎ込んだ方が良い結果を得られたのではないか?

 

半世紀以上も金を注ぎ込んでいながら、良い結果どころか、原発事故で国民に多大な被害を及ぼしたではないか。

 

このように言うと、これまでの日本経済の成長を支えたのは原発による安い電力があったからだなどと反論するだろう。

 

しかし、もんじゅ、原発事故の処理にかかる費用で結局はバカ高い電力になったではないか。

 

そもそも、通常の廃炉作業だってどれくらいの費用が必要なのかわかっていないだろう。

 

放射性廃棄物の処理方法が確定していないのだから。

 

こんなものに半世紀以上も金を注ぎ込んだのは大間違いだった。

 

原発よりも安全で効率の良い発電技術開発にその費用を使うべきだった。

 

 

東芝がそれを表わしているではないか。

 

日本の原発政策を縮小したのが東芝だ。

 

時代遅れの原発技術に手を出し足を引っ張られ身を崩す東芝。

 

時代遅れの原発による事故によって今後半世紀以上も足を引っ張られ続ける日本経済と日本。

 

原発が途中で良い効果をもたらしたとしても、結果は最悪で、今後はその最悪の状態が長く続くということだ。

 

不完全な技術を目先の利益にとらわれて使い込んでしまった結果が今だ。

 

本質を見失い、筋の通らぬ行いをした結果ということだろう。

 

良い方向に進んだと言えますか?

 

 

早々に見切りをつけ、次なる技術を目指せばよかったものを・・・・