天皇陛下の生前退位がいつの間にか平成30年に決まったかのようになっているが、

 

そもそも、天皇陛下の思いは「平成30年までで退位し、皇位を継承したい。」というものだったのだろうか?

 

どうも本質からずれた状態で話が進んでいるように思えるのだが・・・

 

そもそも、そもそも、有識者とは、何を知っている人たちなのか?

 

天皇陛下の思いを知っている人たちではないだろう。

 

このような人たちが集まって話し合ったところで、結局は、天皇陛下の思いや心を置き去りにして話が進むことになるだけ。

 

頭だけで心が無いと言えよう。

 

 

 

私個人としては、天皇陛下が生前退位について言及したのは、高齢や病気などを理由に、天皇でありながら、天皇としてやるべきこと、できることが制限されたり、できない状態があってはもったいないというような思いがあってのことなのかなと受け取ったのですが、

 

どうも、世間では、高齢なので数年のうち、早いうちに退位したいとだけ受け取ったのでは?と。

 

そんな単純な思いではないと思うのですがねぇ。

 

昭和天皇をずっと見ていらっしゃった天皇陛下が、高齢だけを理由として生前退位に言及されるとは思えません。

 

現状では崩御されたことによって皇位が継承されるため、長期間入院された場合、その間、天皇陛下が天皇としてできること、天皇であるからこそできることができなくなってしまう。

 

そのことを心配されての生前退位への言及だったのだと考えます。

 

それだけ、天皇として国民に何ができるのかを考えていらっしゃるのだと思います。

 

それなのに、どうも話が違う方向で進んでいるのでは?と感じるわけです。

 

 

 

本当は、動けるうちは天皇としてできること、やるべきことをし続け、高齢や体調によりそれらが難しくなった時点で生前退位し、皇位を継承して、天皇としての活動に空白を持たせないようにしたかったのではないでしょうか?

 

まぁ、私個人の受け取り方なので、実際のところは天皇陛下ご本人にしかわかりませんが。

 

国内において地震などの自然災害が増え、天皇として訪問したい地域がたくさんありながら、それが高齢や体調によってできない、そのことを案じたのだと。

 

天皇陛下のことなので、ご本人のことよりも国民に対してのことを重視されたのだと私は思います。

 

そういった意味で、今の有識者たちの考え方や世間の流れは違うのではと感じるのです。

 

 

 

どうも今の日本、形式ばかりにとらわれ、心を見ていない、心が見えていない、心を蔑にしているように思えます。

 

企業の社員への対応、例えば電通の件なども、人である社員の心を考えていないのが原因でしょう。

 

日本全体が儲けや建前、形式ばかりにとらわれ、人の心というものをあまり考えない、そんな社会になっている。

 

だからこそ、天皇陛下の生前退位についても、「生前退位」、「皇位継承」、「法的根拠」ばかりが優先され、「天皇陛下の思い」については深く考えられていないどころか、気付いていないのでは?と思うわけです。