相手をどうにかしようとするのは愚かなのではないかと思う。

 

相手の足を引っ張ったり、相手を貶めて自分が相手より上に立ったとして、自分の立ち位置は相手が下になっただけで何も変わっていないわけだ。

 

つまり、自分は成長、進化することなく、何も変わらない。

 

逆に、足を引っ張られた、貶められた相手はどうか?

 

悔しい思いをし、それを新たな原動力として頑張ることだろう。

 

そして、以前よりも成長、進化し、大きく変化する。

 

結局、相手の足を引っ張っても、相手を貶めても、そんなことをした者が最後には最低な立ち位置にいることとなる。

 

 

 

中国が日本に対しレアアースの輸出制限をしたとき、その時一瞬は、中国が優位になったかのように思えたことだろう。

 

しかし、日本企業はレアアースなしで製品を製造できるよう努力し、見事に輸出制限の影響を跳ね除けた。

 

これにより、中国はレアアース輸出から収益を得られず、大損することとなった。

 

 

 

最近流行しているノロウイルスも似たようなものだろう。

 

これまでのウイルスが変異し、より感染力の強いウイルスに変わっているらしい。

 

除菌、殺菌と名のつく製品が増え、相手を制することで健康を維持しようという考えに限界がきているのではと思う。

 

相手をどうこうしてという健康維持ではなく、自分自身が強くなることで健康を維持、ウイルスに感染することを防ぐということを考えた方が良いのではと思うわけです。

 

細菌やウイルスを抑え込んで、感染を防ぎ、健康でいようとすれば、抑え込まれた最近やウイルスは頑張ってしまい、変異を繰り返し、より感染力を高めるのではないか。

 

そして、人は薬品などに頼ることで、自分自身の能力を弱めてしまっているのではないか。

 

最近、そう思うようになった。

 

目先の利益ばかりを考え、除菌、殺菌なんちゃらばかりに頼るようになり、自分自身は強くならず、相手を強くしてしまった。

 

その結果が表れ始めているように思う。

 

目に見えないくせに、除菌だの殺菌だのと神経質になり過ぎたことが、結局は人にとって悪い結果をもたらすのではないか。