埼玉新聞社の日本国憲法に関する県民アンケート。
立憲主義を知っているかの問いに、「知らない」・「よくわからない」が90%だとさ。
何のために憲法があるかを理解していないってことですな。
驚きです。
日本人も勉強不足です。
そして、憲法9条の改正に賛成か反対かの問いには、
反対が60%、賛成が14%とのこと。
このアンケート、どのように調査したのか不明ですが、立憲主義すら知らない人に憲法第9条のことを質問したのであれば、意味が無い。
それこそ、イギリスのEU離脱と同じだろう。
知りもしないで投票して、離脱に後悔している人が増えているイギリスと同じことになってしまう。
立憲主義すら知らぬ者に憲法第9条改正に賛成か反対かを質問しても、雰囲気で答える程度だろう。
そもそも、このようなアンケート、もっとしっかりと質問してもらいたい。
立憲主義が何であるかを知っているかどうかを問い、知っていると答えた人、理解している人にだけ、次の質問へ進んでもらいたい。
そして、憲法第9条の質問も、
単に憲法第9条改正に賛成か反対かを問うのではなく、
まず、憲法第9条の内容を知っているか、理解しているかを問うべきだ。
そのうえで、憲法第9条の第1項を改正するのは賛成か反対か、第2項を改正するのは賛成か反対かを問うべきでしょ。
私は憲法第9条の第1項を改正するのには反対です。
第2項を改正するのには賛成です。
第2項の陸海空軍、その他の戦力は保持しないという部分は現状とは異なっており、筋が通っていない。
今後も自衛隊の存在が必要であるならば、第2項を改正しないと筋が通らない。
第2項をこのままにするのであれば、自衛隊を解体しなければならない。
そして、後半の国の交戦権を認めないという部分。
これがある限り、日本国、日本人は、他国の軍人によって家族が殺されそうになっても、何もせず見ているしかないわけだ。
何であろうが、交戦権が無いのだから。
北朝鮮の軍人に拉致されそうになっても、見ているだけか、言葉で「やめろ」と言い続けるかしかないし、拉致された日本人を救出するには、「返してください」と言うしかないわけだ。
だから、憲法第9条改正に賛成か反対かという質問の仕方ではなく、
憲法第9条第1項の改正に賛成か反対か、第2項の改正に賛成か反対かという質問の仕方にすべきである。
もしくは、他国の軍人によって家族が目の前で殺されそうになっても、何もせずに見ているだけでいいですか?という質問の仕方にしてみてはどうだろう?
立憲主義すら知らないのだから、憲法第9条に書かれていることの意味も知らない日本人は多いのではないかと思う。
憲法第9条に書かれていることの意味をしっかりと考え、理解してうえで、改正すべきかどうかを問うべきだ。
そうでなければ、後々後悔するようなことになりかねない。