日本国内の報道ではあまり取り上げられていなかったニュースですが、
「6月9日、中国軍がインド北東部に侵入。」というニュースがあった。
日本人はあまり知らないかもしれないが、中国とインドの間にも領土問題があり、中国とインドが接している部分は国境が未確定となっている箇所がある。
今回、中国軍が侵入したインド北東部は、実質、インドが支配している地域。
中国軍が侵入と言っても、実際は進入という文字が相応しいほどのもの。
250人がインド支配地域に入り込み、3時間程度滞在したというもの。
中国がインドに嫌がらせをしたというもの。
やっていることは、躾がなされず育った体の大きい大人がだだをこねているようなものだ。
インド海軍、米軍、海上自衛隊が東シナ海で演習を行っていることに嫉妬し、インドに嫌がらせをしたというわけだ。
つい先日には、中国国内で開催された中国とASEAN諸国の外相会合において、中国対ASEANという対立状態となり、東南アジア諸国からも距離を取られるという状態を世界にさらすこととなった。
そのうえ、中国海軍の軍艦による尖閣諸島付近の接続水域侵入、口永良部島付近の領海侵入、北大東島付近接続水域侵入なども行っている。
北側は、ロシアと親密な関係というわけでもなく、モンゴルも中国とは一定の距離を取るようになり、
西側は、国境どころの話ではなく、チベット自治区や新疆ウイグル自治区を締め付けたことにより、不安定な状況が続いており、
南側は、インドとの間に領土問題を抱え、今回、インドに嫌がらせを行い、
東側は、南シナ海で好き勝手に振る舞ったことで、ASEAN全体が中国と距離を取るようになり、日本との関係は相変わらず、最近は韓国も距離を取るようになっている気がする。
このような状況を作り出したのは、言うまでもなく、これまでの中国の行いによるものです。
特に、ASEAN諸国からの反発は、中国にとってはショックでしょうね。
フィリピンには訴えられ、ベトナムは相変わらず反発、金を注ぎ込み、中国寄りにしてきたはずのラオス、カンボジア、ミャンマーによってASEANのまとまりを乱そうとしてきたが、結局、それも思ったような効果を発揮せず。
ミャンマーは中国との関係を整理し始めている。
インドネシアは高速鉄道の進み具合から、徐々に不信感が大きくなっているかもしれない。
すべては自分が蒔いた種によるもの。
中国と本当の意味で親密な国はどこなのでしょう?
金をばらまいたアフリカ諸国?
もしかして、イギリス?
エリザベス女王の本音が世界に知れ渡り、中国は恥をかいたのではと思いますが、今度、関係はどうなるのでしょう?
所詮、金だけで繋がっているようなものなので、中国経済の状態によっては、ヨーロッパ諸国は一斉に中国から離れることでしょう。
本質を見失い、筋の通らぬ行いばかりをしている中国が、良い方向へ進むことはあり得ません。