連休中にも交通事故が多発していたようですが、


ドライバーの意識があまりにも薄い気がしてなりません。


何の根拠も無いのに、自分で勝手に思い込んでいることありませんか?


例えば、


高速道路なのだから、どの車も高速で走っているものだ。


いつもスムーズに通過できるトンネルだから、今日もスムーズに通過できるはずだ。


道路で人が寝転がっているなんてあり得ない。


などなど。


どれもこれも勝手な思い込みであって、そうである絶対的な根拠なんてないのです。


高速道路だろうが、思った以上に遅い速度で走る車もあり得るし、高速道路のど真ん中に停車している車もあり得るのです。


そう思って運転していないと、スムーズに渋滞も無く走っていた最中、走行車線や追い越し車線に故障車が停車していた時に、発見が遅れ、対処が遅れ、衝突してしまうのです。


トンネルも同様。


ただでさえ暗く先が見えないトンネル。


入口まではスムーズに走行できていたとしても、トンネル内部で故障車や事故があるかもしれません。


いやいや、ハザードランプや発煙筒などで気付くでしょ。


などと思うでしょうが、頭の中でないと勝手に思い込んでいる状態では気付きにくいものなのです。


道路で人が寝転がっているなんて、通常はあり得ない、常識では考えられないことでしょう。


しかし、歩いていた人が急病で倒れることだってあり得る、夜中では泥酔した人が寝転がってしまうことだってあり得る、


さらに言えば、夜中でなくても泥酔者がいるかもしれない。




人間の頭なんて、無いと思い込んでいれば、目に映っても無いと判断してしまう、無意識という状態があるものなのです。


だからこそ、意識が重要。


息を吸うように自動車を運転してはいけないのです。


自分の目で確認し、問題ないと判断し、アクセルを踏むということの連続が運転であって、


安全だろうという前提でアクセルを踏むのは頭を使っていない無意識の行動でしかないのです。


ということすら考えたことがないのなら、運転はやめた方が無難です。




この無意識の運転、車間距離を見てもわかります。


前を走る車のブレーキランプを見てブレーキを踏むような運転をしている人は、ブレーキランプを見るためなのか、前の車との車間距離を縮めます。


私は前の車のブレーキランプではなく、路面を見て運転したいので、必然的に車間距離を取ります。


前の車がブレーキを踏んだから自分もブレーキを踏むような運転では、確実に追突します。


衝突軽減ブレーキ装置が付いていても無駄です。


車間距離が近ければ、少なくとも前の車と同時にブレーキを踏まなければ追突は避けられません。


簡単な物理の考えでわかるはずです。


人間でも衝突軽減ブレーキでも、前の車と同時にブレーキを踏むことはできません。


なのに、車間距離を詰めるという無謀な走り方を無意識にしているわけです。


それに、前の車が人をひき、車の下に巻き込んでしまった場合、車間距離を詰めていると自分の車もその人をひいてしまうことになります。


車間距離を取っていれば、ひかずに済む可能性が高まります。


自分も事故の当事者になるか、事故を回避できるかの差になるのです。


見ず知らずの他人と運命を共にするか、自分の人生は自分で守っていくかです。




私は見ず知らずの他人と運命を共にはしたくありませんので、


前の車が人をひこうが、猫をひこうが、同じようにならないよう、車間距離をしっかりと取ります。