朝日新聞デジタルの記事に「サンクスバイトの高校生、ブラック職場に対抗し労働協約」というのがあった。
どれほどのブラックさなのかというと、
その記事の中では、15分単位の賃金計算によって、15分に満たない部分がただ働きになっているというものだった。
確か、私も学生の頃は15分単位の賃金計算だった。
厳密に言えば、ただ働きになるのだろうが、私が学生の頃は、時間を見計らってタイムカードを入れたり、15分に満たない部分のただ働きを見越して、途中で力を抜いたりしていたものだ。
もしかしたら、最近はそれすら監視されているのかもしれない。
しかし、それに対抗して、1分単位での賃金計算を要求するとなると、逆に、1分でも遅刻したら厳しく対処されてしまうかもしれない。
1分単位の賃金計算を要求するのと、15分単位での賃金計算でもよいが、15分遅刻しても何も文句言うなというのを要求するのと、どちらがよいだろう・・・
厳密さを要求すれば、自らも厳密にならなければならない。
ゆとりある賃金計算を強いるなら、時間に対してゆとりを持たせろと要求することもできる。
所詮、時間給なんて、あってないようなもの。
なぜなら、同じ時間働いたとして、仕事のできる人も、できない人も、しない人も、結局は同じ賃金になるわけで、分単位の賃金をもらえるようになると、できない人、しない人の方がお得感が強いだろう。
私が学生ならば、厳密さを求め、自らもより厳密に行動せねばならなくなるよりは、精神的なゆとりを求めるかもしれない。
1分単位での賃金計算によって、1分でも遅刻したら厳しいペナルティとか、1分たりともさぼるな、気を抜くなと厳しく監視されるくらいなら、
15分単位の賃金計算でもいいけど、そのかわり、15分遅刻しても、15分くらい気を抜いても文句言うなと要求したいかな。
今の企業なら本当にやりかねないからね。
1分でも遅刻したらくびとか。
しかし、ケチ臭い企業が増えたもんだ。