ソニーが赤字から黒字に転換したことで「ソニー復調」、「ソニー復活の兆し」などと報道されている。


それはカネの面だけを見ての復調でしかない。


イメージセンサーやゲーム機で黒字になっただけで、ソニーらしい製品によって黒字になったわけではない。


ゲーム機は娯楽のためのものであって、生活必需品でもなければ、世の中に無くても特段問題が発生するものでもない。


そういうものによる儲けと、部品製造による儲けによって黒字になっただけのこと。


それをソニー復活の兆しなどと報道していることに疑問を感じる。


カネだけを見ている記者なのだろう。




世界から見て、ソニーのスマートフォンはどうなの?


世界から見て、ソニーのデジカメはどうなの?


世界から見て、ソニーと言えばなんなの?


ゲーム機メーカー、部品メーカーでしかなくなってきている実状を見ると、とても復活などとは言えないし、その兆しを感じる製品なんぞ見当たらない。




ゲーム機については、世界の多くの人達が、それに費やす時間とカネの無駄さに気付いた時、どうなるかわからない。


部品については、その技術をさらに生かせる製品を生み出せなければ、単なる部品メーカーで終わってしまう。


これだけでソニー復活となるのであれば、世の中がよほどつまらない世の中になっているのだろう。




しかし、これに関する報道にしても、今のソニーにしても、カネ勘定ばかりで物事を見ているとしか感じられない。


理念、心を感じられない。


まぁ、そんなことを言っている余裕が無いことのあらわれなのかもしれないが・・・


バカでもできる経営術で生き延びた分、首を切られた人たちのためにも頑張っていただきたいものだ。