フォルクスワーゲンが派遣従業員のリストラを検討という報道記事を目にした。
ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)の経営陣が排ガス規制逃れ問題を受け、派遣従業員のリストラの検討を始めたと伝えた。従業員側の話としている。経営危機に備えた人員削減の一環とみられるが、規模などは不明。
実に筋の通らぬ話だ。
派遣従業員とは、おそらく、工場での勤務をしている人たちだろう。
フォルクスワーゲンの不正には一番関係の薄い人たちのはずだ。
そして、一番弱い立場にある人たちだ。
順番が逆だと思う。
まずは、不正にかかわった人たちの解雇、減給から始まり、
その管理責任を怠ったとして役員、幹部社員など、管理職の解雇、減給を行い、
次に、不正を見て見ぬふりしていたホワイトカラーの社員たちの解雇、減給、
さらには、社員として責任を負わねばならない正規社員たちの減給、
最後に、正規社員ほどの責任を負う必要のない派遣従業員に対してというように、
不正によって多額の損失、赤字となった責任を取るべきは、正規社員が優先されるべきだ。
責任の無い者は最後まで守られなければならない。
それなりの責任を負ってもらうからこそ、正規社員は雇用の安定と高い給料が払われているのだから、
社の不正に対する責任と、損失や赤字への対応は社員が率先して背負うべきだ。
それが筋。
こんな簡単な筋すら守られていないからこそ、世の中おかしくなっていくのだ。