中国が日本の安保関連法案の成立を批判している。
ということは、中国にとっては嫌なことであり、何かにおいて都合が悪いということなのだろう。
この中国の反応を見ても、対中国においてある程度の抑止力、抵抗力になったということだろう。
早速、安保関連法案の効果が発揮された証明となる。
この安保関連法案について、芸能人からも声があがっている。
「集団的自衛権ではなく、個別的自衛権だけで日本を守れるだろう」といったことを言っていた人もいる。
個別的自衛権だけでということは、自衛隊だけで日本への直接的攻撃に対して防衛するということだろう。
ということは、日米安全保障条約は破棄し、在日米軍は日本からすべて撤退ということになる。
まぁ、世界によくある普通の国のかたちだろう。
どこかの国の軍に守ってもらうという集団的自衛権に頼ることも、集団的自衛権を行使することもなく、日本独自の力によって日本を守る。
これが本来の国の姿かもしれない。
こうなれば、日本を守るためにアメリカの青年が血を流すのに、日本は日本のためにしか血を流さないのはおかしいなどと言われることはなくなる。
実際はアメリカに基地のための土地を貸し、経済的援助をしているかわりなのですがね。
さらには、憲法9条を守り、武器も持たなければよいということを言っている芸能人もいる。
私にとってもそれが理想ではあるが、私にはそうする覚悟まではできない。
上空から落ちてくるミサイルをただ眺めているだけしかなく、その爆発によって死んでいく人たちのことをどんな思いで受け止めれば良いのかまるでわからない。
つまり、自分の家族、友人が目の前で他国の軍人に銃殺されようとしていても、ただ眺めるか、目をつぶるかして、どのような思いがあろうとも堪えなければならない。
自分自身が他国の軍人に殺されるときも、助けてくれ、やめてくれと叫び、相手がやめるかどうか相手任せにし、相手がやめなければ黙って殺されなければならない。
ということになる。
私はできた人間ではないので、それを受け入れる覚悟はできない。
憲法9条を守れと言う人たちはそこまでの覚悟ができているのだろうから、素晴らしいと思う。
私は自分の家族や友人が他国の軍人に殺されようとしていたら石でも何でも投げつけたり、車で突っ込んだりするかもしれない。
石も投げつければ武力、車も相手に危害を加えるために使えば武力と解釈されれば、憲法9条ではそれすらできない。
拳で殴ることも武力の行使と解釈されればそれも無理。
ただただ殺されるのを受け入れるのみとなる。
それが憲法9条の後半部分の内容だ。
私は悟りを開いた人間でもないので、自分の家族や自分自身が殺されようとしたら、ありとあらゆるものを武器にし、それを使って武力の行使をして抵抗してしまうだろう。
せめて、自分自身や自国を守るためであれば、武力を持ち、それを行使することは許可すると書いてあればと思ってしまう。
戦争は日本が自発的に始めようとしなくとも、いつ、どこで発生するかわからないものだ。
宣戦布告もなく突然ミサイルが飛んでくる可能性もゼロではない。
日本が自発的に戦争を始めることを防ぐとともに、わけのわからぬ攻撃から身を守る用意も必要だと考える。
それだけであれば、集団的自衛権はもちろん、日米安全保障条約や在日米軍も必要とは言えないだろう。
自衛隊だけで実現可能だ。
まぁ、日本と色々な問題を抱えている中国やロシアに比べると心もとないですがね。
でも、憲法9条を現在の条文どおりに守るとなると、自衛隊の存在すらあってはならないとなる。
日本国民がどれを選ぶかですな。
①集団的自衛権に頼り、日米安全保障条約のもとにアメリカにも守ってもらうか。(世界でよくある感じ)
②集団的自衛権には頼らず、個別的自衛権だけということで自衛隊だけで守るか。(スイスみたいな感じ)
③憲法9条を厳密に守り、他国から攻撃されたときは武力を用いずにただ運命を受け入れるか。(世界で他にない感じ)
①なら、集団的自衛権に頼るだけでは済まなくなることを覚悟しなければならない。
日本も助けてくれなければ、日本を助ける気はないと言われてしまえば、①を維持するのは困難となる。
今の状態が①なのでしょう。たぶん
②なら、日米安全保障条約を解約し、在日米軍には出て行ってもらうことを覚悟しなければならない。
他国との軍事的なかかわりが無くなれば、他国の戦争に巻き込まれることはなくなるでしょう。
しかし、自衛隊だけで対中国、対ロシア、場合によっては対アメリカまでも考えなくてはならなくなる。
③なら、日米安全保障条約を解約、在日米軍に出て行ってもらい、自衛隊も無くす。
まったくの丸腰状態なので、日本から島ひとつ奪うのも簡単だし、奪ったら奪い返される心配もないという、日本から何かを奪いたい国にとっては大変ありがたい状態になる。
しかも、それが島や技術に限らず、日本国民の命であっても、反撃される心配がない。
日本国民は精神修行が必要になるでしょう。
家族、友人、多くの日本人が目の前で殺されたとしても精神を維持できるよう、そして、そのような状況でも武力を行使しないよう修行せねば。
日本人全員がまるで仏様のようにならなければならない。
日本国民全員に千日回峰行を義務化、なんてことくらいせねば。
憲法9条はそれくらい凄い条文だということです。
この3つの中から選ぶとしたら・・・