スバルのお膝元である群馬県太田市。
その太田市が、ふるさと納税の高額寄付者への返礼品として検討していた350万円相当のスバル車の贈呈を断念。
太田市としては500万円以上の高額寄付者へスバル車贈呈を企画。
対象者を財政力がある中核市以上の規模の自治体住民に限定し、年間所得1億1,500万円以上の高額所得者を想定していたとのこと。
この企画に対しスバルブランドを持つ富士重工が、「高額納税者に有利な制度で、富裕層への優遇措置ととられかねない」と指摘。
スバルブランドのイメージを損ないかねないとして辞退したとのこと。
確かにスバルの言うとおり!
太田市は実に浅はかであると私は思う。
そもそも、このふるさと納税、地方創生、地域活性化の意味合いがあるもの。
太田市はスバルのおかげで地方自治体としては潤っている自治体と言え、既に活性化されているか、活性化するための予算や手立てが十分に確保されている自治体だろう。
そんな太田市を応援するより、もっと応援すべき自治体があるのではと思う。
太田市のように高額納税者を引き寄せるようなことをする自治体が出てくるならば、このふるさと納税の対象となる自治体をある程度の規模に制限してもよいのでは?と思う。
企業などの税収で十分に潤っている自治体は対象外にするなどして、その分、細々とでも頑張っている自治体にふるさと納税が集まるようにしたらどうかと。
なんだか太田市の発想はふるさと納税の理念からはずれているようで好ましく思えない。
ちなみに、ふるさと納税の理念については総務省の「ふるさと納税ポータルサイト」をご確認ください。
http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/jichi_zeisei/czaisei/czaisei_seido/furusato/policy/
どうも、理念そっちのけで、寄付金目当ての自治体と返礼品目当ての納税者がただ単にやり取りしているだけのように思えてならない。
本質を見失っているように思う。
そんなことに加担しなかったスバルには拍手を送りたい。
私なら、過去に旅行した地域で、また行きたいと思う自治体などにふるさと納税したいし、返礼品がいただけるなら、その地域の特産品をちょこっともらって、さらにその地域への思いを募らせることができれば満足だし、思いが募ったら旅立ってしまうことだろう。