建設に多額の費用と高度な技術を必要とするならば、


その維持管理にも多額の費用と高度な技術が必要となる。




こんなこと当然のことであり、古来からの法則のようなものでしょ。


しかも、日本はバブル時代にあちこちで箱物を作り、バブル崩壊後にその箱物で各地の自治体が苦しんだ経験をしている。


その経験はもう「記憶にございません」ということか。




その上、今後の日本は何事にも縮小傾向にある。


人口も減り、消費も減り、当然、税収もよほどの好景気が長期間継続しない限り、減少傾向となる。


国立競技場は耐用年数、使用年数3年程度の消耗品ではなく、少なくとも30年、50年は使用する施設のはずだ。


ということは、30年後、50年後の日本の状況をも踏まえて設計、デザインでなければならない。


現状のデザインはせいぜい5年後程度の日本しか考えていないように思える。


それどころか、これをデザインしたデザイナーが日本のことをどれだけ理解しているか疑問だ。


日本に半世紀以上残るであろう巨大な建造物の設計、デザインなのだから、日本の歴史、文化を理解したうえで、さらに、今後の日本をも考えながらデザインできる人材に任せるのが筋だろう。


単なる商業施設のデザインなら日本の歴史、文化なんぞ理解していない人物でも問題ないが、数年で取り壊すわけにはいかない、半世紀以上残すであろう建造物ですよ?


そう考えると、当初の選定の仕方から問題があったように思う。




その国の憲法をその国の歴史、文化も知らぬ外国人に任せるようなもの、


と言えば、日本国憲法がほぼそれか・・・


こんな国だからこそ、国立競技場もこんな作り方でよしとしてしまったのだろうか・・・




日本国民全員が利用するわけでもない施設、しかも、日本国民の中でも色々と不満だらけのデザイン、「日本国民待望の新国立競技場!」というわけでもなさそうなもの。


そんなものに日本国民の税金2500億円注ぎ込むくらいなら、


今年も発生するであろう自然災害のために使う方がよかろうに。


そんでもって、


国立競技場は建つけど、東北の復興が終わらないなんてことは当然あり得ませんよね?