海上自衛隊の救難飛行艇US2が救助される事態に。
その運動性能、離着水の安定性において世界的に高評価を得ていた飛行艇がまさかの事故。
しかも、エンジン1基が脱落するという、飛行機としてはあってはならない事故が発生。
詳細はまだ不明だが、もし、飛行中にエンジンが脱落していたら・・・
どうも最近の日本は、日本らしからぬ事故や事態を引き起こすことが増えているように思う。
10年前の福知山線脱線事故、JR北海道の整備不良、青函トンネル内での列車火災、山手線架線支柱倒壊などなど、
安全を重視してきた日本とは思えぬような鉄道事故が起こり続けているのを見ると、そのうち新幹線でも死亡事故が起こるのではと不安になる。
これら事故にとどまらず、原発事故をも引き起こしている国だということも忘れてはならない。
最近のテレビ番組では海外で活躍する日本人や海外で高評価を受けている日本製品を取り上げる番組が増えており、
日本人や日本製品の優秀さを見直そうといった気運を高めたいのでは?と思わせる今日この頃。
優秀さで高評価を得ていた救難飛行艇が信頼性を損ねるような事態に陥った。
日本製品は世界に誇れるほど優秀なものばかりなどと自画自賛していたらこのような事故。
日本人や日本製品の優秀さを日本人自身が並び立てるようなことはやめ、日本人も日本製品もまだまだ足りぬところばかりだと考え改めることの方が、日本の成長に繋がるのではないだろうか?
満足した時点でそれ以上の成長は望めない。
職人さんが言う、「まだまだ一人前とは言えません。」、「生涯修行です。」というような考え方であることの方が、日本の未来をより良いものにするはずだ。
新渡戸稲造が言ったように、「慢心は亡国の最大原因」であると思う。