どこの国の出来事かと思ったら日本の東京駅でした。
記念Suica欲しさに数千人が押し寄せ、売り場どころか駅の外まで騒然とした状況に。
危険を感じたJR東日本が販売を中止するとさらに状況が悪化。
記念切手や記念コインに興味なく、鉄道は好きでも日常ではあまり利用しない私には記念Suicaなどまったく興味ありません。
混乱が予想されながらも買い求めようとするのはなぜなのでしょう?
好きだから、価値があるから、所有したいからといった理由からの物欲が行動を起こさせるのでしょう。
そして、行動したにもかかわらず物欲が満たされないがために不満となり、その不満を抑えきれず、罵声や怒号、押し問答となった。
物欲、恐ろしいですな。
東日本大震災を思い出します。
それも2パターンのシーンを。
ひとつは被災地のスーパーやコンビニ。
皆が食糧や最低限必要な物資を求めている状況下で静かに列を作って並んでいるシーン。
もうひとつは、
直接的な被害のない都内のスーパーやコンビニ。
今困っているわけでもないのに、我先にと水、トイレットペーパー、電池、食糧を買い占めているシーン。
東日本大震災が発生した同じ時に、
今困っている人たちがスーパーやコンビニで静かに列を作り、分け合うように食糧を調達している。
今困っていない人たちがスーパーやコンビニで我先にと争うように食糧を調達している。
同じ日本国内でありながら、あの時、これほどまで異なる光景があったのです。
東京駅の騒ぎを見てそんなことを思い出しました。
最近、テレビでは、世界の各地で頑張っている日本人を紹介したり、過去に活躍した日本人を紹介したり、日本のものづくりのすごさを紹介したりする番組が多いですが、
もうそろそろやめません?
良い面だけを見て、「素晴らしい」、「優秀だ」などと自画自賛しているようで、恥ずかしくてなりません。
震災の時に困っているわけでもないのに食糧を買い占めるような日本人も多くいたわけですし、
東京駅での記念suica販売のように、納得できない人たちが冷静さを失い、罵声や怒号を浴びせることもあるのです。
生きるか死ぬかではなく、記念suicaが手に入るか入らないかであの騒ぎ。
Youtubeなどにも動画が掲載され、世界で見られていることでしょう。
多くの人々が私の様に思うのではないでしょうか?