ソニーが予想を大きく上回る赤字となり、株主へ配当なしに。



そもそも、これまで散々従業員の首を切っていながら、その間も株主に配当していたことに驚きです。


数千人単位で従業員の首を切りつつ株主へは配当って、筋が通っている行いと言えるのでしょうか?


株や株式会社のことは詳しくしりませんが、


自然に考えると筋の通っていない変な行いですよね。


解雇される者がいるというのに、株主へは配当って・・・



企業としての本質を見失い、筋の通らない行いをしたがための赤字と長引く低迷だと思います。


「本質を見失った筋の通らない行いは必ず悪い方向へと向かう」という私の言葉がぴったりと当てはまります。



ソニーに残された数少ないアイテムの中のスマートフォンが業績悪化の原因とのことですが、


スマートフォンもダメとなると、ソニーに何があるのでしょう・・・


ゲーム?


VAIOは切り捨ててしまったし、テレビもダメ、タブレットもいまいち、音響機器もスマートフォンなどに持って行かれいまいち、ハイレゾも一部のマニアだけといった印象、デジカメもスマートフォンに持って行かれている、


あとはよくわからない医療機器くらいか。


的確には言えませんが、ものづくり企業としての本質を見失っている気がします。




パナソニックがやや回復してきた要因に、海外での家電製品に対する考え方、要望をしっかりと捉えなおしたことがあげられると思います。


ものづくりの根本から見直し、実践し直した結果が表れ始めているのでしょう。


ハイスペックなものが好まれるとは限らない、使いもしないハイスペックな機能など、消費者は見向きもしません。


何かを忘れている気がします。




先日、ソニーのゲーム機を遠隔操作できるスマートフォンが発売されましたが、そんなスマートフォン、そのゲーム機を持っていて、かつ、ゲーム機を最大限に使い込んでいる人しか興味を持たないでしょう。


ハイスペックにすればするほど、顧客対象を限定してしまう。


ゲームをしない私にとっては、「そんな機能いらないからもう少し安くして」と言いたくなります。




今回の予想を上回る赤字によって、再び人員削減が行われます。


業績が思わしくないスマートフォン事業からの人員削減だそうです。


スマートフォンが売れないのは、工場で製造している人たちが悪いのですか?


上司の命令に頑張っている社員が悪いのですか?


末端を切っても企業は変わりません。


企業を変える手っ取り早い方法は、頭を交換することです。


経営者など上層部の能力の無さが原因なのに、末端をチョキチョキチョキチョキ切っている。


そのうち、手足がすべてなくなり、本当に何もできない企業になりますよ。



ソニーの株主も株主だ。


人員を削減して赤字額を減らし、どうにか生き延びている企業から配当を受け取ってうれしいのでしょうか?


株主がそのことを怒るべきなのでは?


「配当などいらない!人員を削減しなくては生きていけない状態をどうにかしろ!」と。


もはや、企業を応援する意味での株ではなく、単なる金儲けの株でしかないのか・・・


こういった点も本質を見失っていると言えるでしょう。



これだけ本質を見失い、ところどころで筋の通らない行いをしていれば、このような結果となるのは当然です。



このブログでも1年程前から同じことを何度も書いています。


「ソニーの黒字は景気回復のきざしなの?」


「ソニーの浮き沈み」


「パナソニック、ソニーが恒例の人員削減」


「ソニーが恒例の人員削減 ソニーに何が残るのか」


「未だに立ち直れていないソニー」