出張の回数にも驚いたが、その後の記者会見にも驚かされた。
兵庫県議会議員が政務活動費で年間195回も日帰り出張しており、その領収証の添付や活動内容のレポートの提示などもないという事態。
さらには、それに関する本人の記者会見において、大声を張り上げながら号泣するというわけのわからない事態まで発生。
さらにさらに、このようなことが2011年から続いていたにもかかわらず、今頃指摘され表沙汰になるという事態。
「なんじゃこりゃ?」ということが3つも。
年間195回も日帰り出張ということは、2日に1回以上はどこかへお出掛けということ。
当然、議会にも出席しなければならないのだから、それ以外の日はほぼ毎日どこかへ?ということになる。
行き先は東京、福岡、兵庫県内の城崎温泉、佐用町など、非常に広範囲で城崎温泉に至っては100回以上も訪問していることになっている。
で、訪問先で何をしていたのか?については記者会見でも明らかにされていない。
まぁ、経路や金額について記憶にないと答えるほどなので、訪問先での活動内容も記憶にないのではないだろうか?
ん?
活動内容の記憶もないのなら、訪問する意味がない・・・
しっかりと活動したのならば、195回分の報告書を提出し、出張したのは事実だった、出張は意味のあるものだったと釈明する必要があるだろう。
しかし、相変わらず議員に対する優遇制度が酷すぎる。
出張経費を税金からもらうのであれば、有権者に対し、その出張の内容、成果を報告するべきだろう。
領収証とその報告書が揃って初めて経費を請求できるというようにすべきだ。
そして、最終的には、如何に安い経費で成果を上げたかを基準として各議員の成績表を作成すべきだ。
個人事業などをしている人たちは、「これは経費には認められないかな?」などと少ない金額ですら気にしながら税務署に申告して税金を納めているのに、
その税金を使う側がこんな簡単な申請で税金から金をもらえるというのは筋が通らない。
税金を厳しく審査して納税させるのならば、税金から支払う際にも厳しく審査して支出すべきだ。
そういった観点から考えても、今の議員に対する優遇制度は筋が通らず、実にずさんな支出となっていると言える。