実際に中国国防部のサイトで「自衛隊機が中国軍機に30mの近さという異常接近をしてきた」と主張する映像を見た。


中国軍機の右側と左側に自衛隊のF15が並んで飛行している様子が映されているが、


自衛隊機が30mまで接近した映像ではなかった。


30mまで接近したと主張している部分はおそらく望遠で撮影した部分のことだろう。


望遠で撮影すればF15が大きく見え、さも近付いたかのように見える。


録画機器のレンズが動いただけで、自衛隊機は一定の距離を保ったまま飛行していた。



まさか、望遠撮影のために自衛隊機が大きく見えたから、自衛隊機が近付いたと言うのだろうか?



自衛隊機の全幅は約13m、30mまで接近したということは、中国軍機と自衛隊機の間に自衛隊機が2機入る程度の距離ということになる。


映像を見ながら、ふと想像してみただけで、30mではないことが判明する。


さらに、


自衛隊機の全長は約20m、30mまで接近したということは、自衛隊機の全長に自衛隊機の全長の半分を足した距離まで接近したということになる。


並行飛行している自衛隊機が20mだと認識して映像を見ると、明らかに30mまで接近していないことが誰が見てもわかるだろう。


言わば、自衛隊機の正しい対応を証明している映像ということである。




そりゃ、望遠で中国軍機の主翼越しに自衛隊機を映せば、自衛隊機が相当大きく見え、あたかもすぐ近くを飛んでいるかのように見えるもんだ。


望遠以外の部分では明らかに自衛隊機が間に2機しか入らない距離ではない。


まさかまさか、望遠撮影したときに合わせて自衛隊機が近付いたとか主張するのだろうか?




自衛隊機が30mまで異常接近!?と思い、中国国防部のサイトで映像を確認してみたが、


やはり、大嘘であった。


素人が自分の頭だけで推測しても、明らかに30mという異常接近の映像ではない。


接近ではなく、望遠で拡大して撮影しているだけであった。


映像を確認する際には、自衛隊機の全長が約20m、全幅が13mだと認識した状態で見るといいでしょう。


自衛隊の正しい働きぶりを世界に宣伝するいい映像です。



自衛隊が危険行為を行っていると批判するならば、突発的な衝突を防ぐために日中の連絡体制確立に乗り出すべきだ。


日本側が訴えかけているにもかかわらず、連絡体制確立に対応しないというのは筋が通らない。


中国は、日本が危険行為を行っているという嘘の理由をもとに衝突を発生させようとしているのではなかろうか?


中国が嘘の理由を言えぬよう、言ったとしても世界に通用しないよう、今後はしっかりと第三者に提示できる証拠を保持すべきだ。



ベトナムやフィリピンとの問題といい、


イギリス訪問時の脅迫といい、


世界の多くの国が嫌悪感を持っている、もしくは、持ち始めているこの時期に、


このような映像を掲載して日本批判したところで、中国にとっては逆効果でしかないでしょう。


特にここ最近の中国の傍若無人ぶりは異様とも思えるものです。


そんなに自ら孤立化するようなことをしていいの??と心配してしまうほどです。


すべてが自分たちの思うとおりにならずとも、国際常識、国際法にのっとった行いをした方が、最終的には利益に繋がると思うのですが・・・


目先の利益、すぐ手に入る利益を欲する国なのかもしれません。


簡単に手に入れたものは、簡単に失う。


簡単に築いたものは、簡単に崩れる。


そういう日常が中国国内に沢山あったのでは?と思うのですが、


手抜き工事で目先の利益を追求したがために、マンションが倒壊とか


新幹線を走らせることばかりを優先したがために、追突事故とか


国際関係でも同じことです。


イギリスを脅迫したり、100m以上も離れている自衛隊機を30mまで接近したなどと言ったりするような、


「恥知らずで、くだらなく、道理の無い」発言と行為を改めるべきだ。