NHK新会長の就任記者会見の場における慰安婦に対する新会長の発言が問題となっていますが、
しっかりと本質を見極め、筋を通すことが大切でしょう。
そもそも、NHKの新会長が就任したことに対する会見の場で、なぜ、従軍慰安婦の質問が出て来たのか?
その場に相応しい質問内容と言えるのか?
NHKが従軍慰安婦問題をどうこうできる存在なのか?
NHKやNHK会長と従軍慰安婦は切っても切れないような関係性でもあるのだろうか?
あの記者会見を振り返ると、このような疑問が出てきます。
NHKという存在が政府との関係性を問われるのは理解できますが、個々の外交問題、政治問題にまで意見を求められる存在ではないと思います。
個々の外交問題、政治問題についての意見を求められるのは政治家、議員の立場にある者が適しており、政治家、議員でもないNHK会長に意見を求めるという事自体、筋が通っていないように思われます。
少なくとも、会長就任記者会見において「しなければならない質問」ではないことは確かでしょう。
まぁ、NHK新会長が「おしゃべり好き」でなければよかったのかもしれません。
「その質問はNHK会長就任会見とは関係ない質問ですので、回答はお断りします。」
と切ってしまえば済んだこと。
それをあえてぺらぺらと話してしまった戦略の無さの方が問題かと思います。
常日頃から、物事の本質を考える人であれば、あの質問があの記者会見の場に相応しくないと判断できたでしょう。
NHK新会長就任記者会見の場であるという本質を見失ったことと、
記者たちの筋の通っていない質問によって、物事が悪い方向へと進んで行ってしまった。
ということです。
お互いに本質を見失わず、筋を通していれば、今後のNHKをどうしていくのかという未来への決意を語る場で終わっていたでしょう。
本質を見失い、筋の通らないことをしたがために、問題発言の場へと変わってしまったのです。