年末から農薬混入で大騒ぎとなっているアクリフーズ群馬工場。


従業員約300人のうち8割が非正規雇用だそうだ。


いつからこんな世の中になったのだか・・・


非正規雇用が8割となると、まるで非正規の会社ではないか!


農薬混入で商品回収を行い、製造を停止し、信頼を損なった会社がすぐに元の製造を再開できるとは思えない。


となるとどうするのか。


答えは簡単、バカでもできる経営術のひとつである首切りだろう。


経営悪化時の最も簡単で瞬間的効果てき面の解雇、契約打ち切り。


そのためも暗に考慮しつつ、8割もの非正規職員を雇っていたのだろう。


もし、この会社が雇用をしっかりと維持しつつ業績を回復させたなら、経営者の手腕が素晴らしいということになる。


できたら、雇用を維持しつつ、この難局を乗り越えてもらいたい。



現在、逮捕され取り調べを受けている容疑者は日頃から待遇の不満を漏らしていたようだ。


待遇を不満に思うか、満足するかは個人の感覚によって異なるので、この容疑者が不満を募らせ犯行に及んだとしても、待遇が悪かったとは言い切れない。


しかし、雇用している社員への待遇によっては、このような事態も起こり得るのだという認識は必要だろう。


機械はいくら褒めても、撫でても、同じ働きしかしないが、人はそうではない。


待遇によっては通常の1.2倍頑張れたり、ミスを減らすことができたりする。


待遇によっては逆にミスが増えたりもするだろう。


通常10人で行う仕事も、待遇によっては8人で無理なく行えたり、12人でも難しかったりする。


低賃金、低コストばかりを考え、非正規雇用に頼るような経営は、実は非効率的だったりもする。


人を人として捉えているか、作業を行う機械として捉えているか、そして、人の能力、スピード、正確性などを最大限に引き出せる待遇とはどのようなものかを心得ているか、


それらの違いが経営や業績、信頼に繋がっていくのだと思う。




しかし、非正規雇用が8割とは・・・


9割とか9割5分が非正規などという会社もあるだろう。


非正規雇用は業績が急激に良くなり、人手が足りなくなったときなどの臨時的なものに限定すべきだと思う。


そういった限定、制限がないから、バカな経営者によって業績悪化時の切り札的に扱われてしまうのだと思う。