「自動運転」とだけ聞くと、便利でいいねと単純に思ってしまうけど。
原発同様、絶対に安全、絶対に事故を起こさない、というものではないでしょう。
となると、自動運転中に事故や故障による事故が発生した場合、誰が責任を取るのでしょう?
乗車していた人は、「俺はハンドルにすら手を触れていないのだから、責任は無い!」と主張しそうですよね。
となると、メーカーが責任を取って慰謝料、賠償金、治療費などを被害者に払うのでしょうか?
保険会社が支払うとして、では、その保険料は誰が払うの?
それと、部分的な自動運転ではなく、全自動運転となった場合、免許証は必要ないの?
などなど、ちょっと考えるとひっかかることが次々に出てきます。
走行レーンを維持した自動運転を実現するとなると、道路のセンターラインはもちろん、路肩のラインも認識できるように維持しなければならないわけですが、
人口も減り、税収も減り、自動車の台数もそろそろ頭打ちとなり減少傾向に移行するであろう今後、どこまで徹底できるのか。
それに、たまに報道されますが、誤った標識があり、それに従った自動運転によって事故が発生することも無いとは言えません。
道路の維持管理の度合によっては、自動運転が不可能な場合もあるのでしょう。
となると、都内や高速道路や有料道路、大都市部の幹線道路だけとなるのでしょうか?
だとすると、誰向けの自動運転?
あれ?
そもそも、何のために自動運転が必要なんだっけ??
漠然と「すげー技術だ」、「実現すれば便利になる」などと思っていましたが、
そもそも・・・と本質を見返してみると、ん??と思ってしまいました。
完全自動運転が必要なのではなく、
ドライバーの運転ミスを事前に防ぐ機能、たとえば、高速道路を逆走したり、広い交差点の右折時に反対車線に入り込んだり、居眠り運転で車線をはみ出したり、というのを防止できればよいのでは。
高速道路などで完全自動運転となると、乗車している人全員が居眠りしそうですな。
今まで眠っていた人が、寝ぼけた頭でいきなり手動運転に切り替わるというのもちょっと怖い。
あっ、自動運転中にガソリンが無くなりそうになった場合、自動でガソリンスタンドに行くの?
タイヤがパンクしたらそれもセンサーで察知して安全に停止するの?
フロントガラスが割れた場合は?
豪雨のときに道路の冠水も察知して別ルートで走行してくれるの?
落石を察知して避けてくれるとさらに安心なんだけど~
トンネルの崩落とかも
などなど、とめどなく求めてしまいそう。