東日本大震災のときの日本人の対応が世界で話題となりましたが、


今度は、JR南浦和駅での救出劇が話題となっているようです。



7月22日午前、JR南浦和駅で女性が車両とホームの隙間に落下し、隙間に挟まれた状態となりました。


駅員がその車両の乗客を降ろし、隙間を広げて救出しようと車両を横から押していたところ、降りていた乗客たちがこぞって車両を押し、見事に女性を救出したというもの。


そのときの様子が新聞サイトに掲載されていましたが、1両の車両を押すために乗客が必死になっている姿が写っていました。


車両を押すために乗客たちがひしめき合っていて、これ以上押す場所がないほど。


片手でもいいから押して手伝いたいといった感じの人もいて、よく見ると感動します。



日本人の私がこのニュースを読んだときは、「そんなことがあったんだぁ、無傷で助かってよかったねぇ」といった感想だけで、


世界で話題になるほどの特別な出来事とは思っていませんでした。



しかし、海外の人たちは


「うちの国だったら、乗客は眺めるだけで何もしなかったかもしれない」


「英雄的な行動」


「おそらく、日本だけで起こりうること」


「中国で同様の事故が起きれば、大多数の人はやじ馬見物するだけだ」


「どうしてこんなに迅速に乗客が団結できたのだろうか」


「他人の命に対して、我々ロシア人も無関心であってはならない」


「日本が、また世界を驚かせた」


「とっさにこのような行動ができる日本人は、どのような教育を受けているのか」


といった反応をしているようです。



ちなみに、「中国で同様の事故が起きれば・・・」というコメントは、中国政府寄りの論調で知られるフェニックステレビのウェブサイトに書き込まれたものです。



日本人からしたら当然であり、自然の行動なので、助かってよかった程度の感想しかなかったのですが、これほど絶賛されていたとは。


どうも、日本人自身が、日本人の良さ、日本製の良さ、日本文化の良さ、日本の伝統の良さ、日本の風習の良さなどなどを忘れている、気付いていないのではないだろうか。


日本の一般家庭ではまず使われていないであろう南部鉄器がフランスなどで鉄分もとれる便利な道具として人気があったり


日本人があまり飲まなくなった日本酒が海外で注目されつつあったり


そんな話を聞くと、日本人はもったいないことをしているのではと思えてきます。


日本人が使わなくなった、忘れてしまったものが、実は理にかなった素晴らしいものだったのだと、海外の人たちが気付き、使っている。


日本人は手入れも簡単で安い大量生産されたものを使い、短期間で廃棄しまた買うという暮らしをしている。



南部鉄器で沸かした湯とホームセンターで売っているケトルで沸かした湯、この違いすら知らない日本人・・・


なんだか恥ずかしくなってくる。


想像では、やわらかく、鉄分豊富な湯になるんだろうなぁ・・・


鉄分もとれて、コーヒーやお茶がうまくなる・・・カップめんもうまくなったりして


多少重かったり、手入れに気を遣わなくてはならないかもしれないが、それ以上のメリットがあるのかもしれない。


それなのに、重い、面倒、デザインが古い、などの理由で使わなくなった日本人って、浅はかだなぁ



日本人の作ったものが世界で絶賛されるだけでなく、国民性までも絶賛され、尊敬されている。


こんな国、ほかになかなか見当たらないのではないだろうか。