多額の赤字を計上したパナソニックが不動産やヘルスケア事業などの売却を行う。


これまでにも三洋電機を中国企業に転売するなどしてきたが、それでも多額の赤字。


そこでさらなる切り売りを行うというわけだ。


おまけに、プラズマテレビからの撤退も。



ここまでは誰でもできる赤字削減のための手法。


この後、「本当の経営力」が必要とされるでしょう。


何らかの画期的な手法によって経営を立て直すことができれば問題ありませんが、


「本当の経営力」が無く、立て直しができなければ・・・・


さらなる人員削減、事業縮小、資産売却となるのでしょう。


そして、さらに体力、知力ともに弱体化していく。



さて、シャープの方は


パナソニックよりも先に切り売りを終えているわけですが、その後、「本当の経営力」によって良い方向へ進んでいるのでしょうか?


「本当の経営力」があれば、そろそろ先行きが明るくなっているはず。


ところが、問題は複雑化しているようです。


当初から話を進めている台湾の鴻海との資本提携、こちらは未だに決着しておらず、何年かけて話し合いをするつもりなのでしょう?


アメリカのクアルコムからの出資も延期。


突然の韓国サムスンからの出資決定も、鴻海との交渉をさらに拗らせるものとなった。



どうもシャープは本質を見失っているのでは?


大丈夫だろうか?


とにかく金が欲しいんだ!的な動きにしか見えない。


シャープに今後何をどうするのかというビジョンはあるのだろうか?


ios端末を製造している鴻海、アンドロイド端末を製造しているサムスン、それぞれに液晶を提供するだけの会社?


筋が見えてこない。


このブログで何度も言っていますが、「本質を見失った行動」、「筋の通らない行動」は後々大問題を発生させます。