J.D.パワーアジア・パシフィックの調査によると、軽自動車やコンパクトカーのユーザーから「燃費が悪すぎる」といった指摘が増えているとのこと。
まぁ、確かに、どの車もカタログに掲載されている燃費の数値と実際の数値とでは差があるものです。
軽自動車やコンパクトカーの実燃費報告を見ても、
カタログ値では24㎞/Lでも、実燃費が15㎞/L程度とかなりの開きが見られます。
しかし、私が思うに、
これは軽自動車やコンパクトカーに相応しい運転をしていないからだと思います。
最近のエコカー減税や低燃費ブーム、節約ムードによって、普通車からコンパクトカー、軽自動車に乗り換える人が増えていますが、
これまで普通車に乗っていた人が軽自動車やコンパクトカーに乗ると、加速が遅いなどと感じるのではないでしょうか?
それは当然のこと。
エンジンが小さいのですから、出力も小さいわけで、加速力も落ちるのです。
にもかかわらず、普通車に乗っていた時と同じような加速を求め、アクセルを踏み込むことによって、燃料を多く消費して普通車並みの加速をしようとする。
だから、燃費が悪くなるのです。
軽自動車やコンパクトカーに普通車並みの加速を求めることが間違いです。
軽自動車やコンパクトカーにはそれに相応しい運転があるのです。
軽自動車やコンパクトカーに乗っていて燃費が思ったより悪いと感じるならば、あなた自身がその車に相応しくないのです。
車に文句を言う前に、その車に相応しいドライバーになることが先です。
その車に相応しいドライバーというのは、高級車にも言えることです。
車体も大きく、エンジン出力も高い高級車が、追い越し車線と走行車線を右往左往して突っ走っている姿を見かけますが、
実に見苦しい光景です。
これも車に相応しくない人が運転しているということになるのです。
どちらにしても、自分自身がその車に相応しいドライバーなのかを客観的に判断する必要があります。
ゆっくりとした加速では嫌というドライバーならば、軽自動車やコンパクトカーには乗らない方がよいでしょう。
1.4Lや1.6Lといった小型エンジンにターボを搭載したモデル、欧州車に多いですが、そういった車か、ハイパワーで燃費も良いとは言えない車をおすすめします。
まぁ、そもそも、急加速したところで、結局は次の信号で停止したりして無意味になったりするのですがね。
車間を取りつつゆっくり加速し、先の信号状態を読みつつ加減速するといった、頭も使った運転をすれば燃費も良くなります。
前の車のブレーキランプばかり見ている運転では燃費は良くならないでしょう。